第11話 ちんぴら

キックボクシングジムにとって有り難くない客ってのがいます。

チンピラ・ブラジル人・派遣社員がその代表格です。


今日はチンピラについて語ります。

こいつらは最低の客です。

出来れば入会を拒否したいです。


理由としては、

・金払いが悪い

・根性がない

・すぐ辞める

・刺青とかしててジムの雰囲気が悪くなる

・弱い者イジメ大好き

…等等、たくさんあります。


まず金払いが悪いですよね。

入会一ヶ月後には月謝を滞納して、退会届も出さずにばっくれようとするとかザラです。

事前に正規の退会手続きを踏んでくれないと月謝がいつまでも発生するよ、と説明しているにも関わらずです。


で、なんで退会するかと言えば、チンピラは根性がありません。

ゆるく練習させただけで音を上げて逃げ出します。

冗談じゃなくて、本当に初心者向けのレクリエーション感覚の練習で・ですよ。


さらに、チンピラは自分が強いと思っているようですが、

彼らは工事現場の足場の上とか安い居酒屋とかドン・キホーテの駐車場でケンカする時とか、実は必ず自分の勝てそうな相手を選んでケンカしてます。

実際、本物のヤクザ相手にケンカするチンピラはいませんよね。


人間は自分は頭が良く、有能でユーモア溢れる存在だと思い込みたいものです。


チンピラは頭が悪いので、そこらへんの自己分析とかする知能はないのですが、

これがもし、小柄で大人しそうな黒髪の子とスパーリングしてボロ負けした日には

彼らの自尊心は木っ端微塵に粉砕されます。

そうなったら、もう再起不能です。

立ち直れません。

二度とジムに来なくなります。


そもそもが、チンピラは練習をマジメにやらないので強くはなれません。

マジメそうな子の方が練習を真面目やるので、強くなります。

チンピラは夢見がちなので自分がとても強いと幻想を抱いているようですが

実際は格下相手にしか戦闘経験がないので、まじで弱いです。

彼らの「オツムの弱さ=格闘技の弱さ」です。


そんなこんなで一ヶ月持たずにジムに来なくなって、

高所作業車に乗りながら隣で吹付作業してるチンピラ相手に

「俺キックボクシング経験者なんだZEぇえええ~」って自慢してるわけです。


これはあちこちで言ってますが、格闘技は夢はロマンではありません、現実との戦いです。

積み重ねのない奴がいきなり強くなれるわけがないじゃないですか。

チンピラはパチンコで大儲けとか、

宝くじを当てて何かに投資して不労所得で一生遊んで暮らすことを夢見ていますが、

世の中そんなに甘いもんじゃありません。


それって空手家がパンチの当て勘もないくせに「一撃必殺!(`ー´)ドヤァ」とか夢見てるくらいに頭が悪いです。


あと、チンピラの自己肯定感の低さに起因する気性の荒さは、試合では何のプラスにもなりません。

せいぜいジムの中でいきがって周りに不愉快な思いをさせるくらいのモノです。

で、そういうジム内におけるチンピラの行動を我々運営側は常時見張っていないといけないものですから、

非常に手間がかかるわけです。


私の知り合いが、イトコのチンピラにキックボクシングをチョロッと教えたら、

そのチンピラが気絶した相手を殴り続けて大怪我負わせて、

なぜか教えた奴が前科一犯にされて、しかもイトコに代わって相手に謝りに行ったなんて話もあります。


チンピラは相手にしないのが一番です。

もしかしたらコイツは熱い魂を持ってる更生してくれるかもしれない…!

見せてくれ!お前の本気を!とか期待するのはマジでおススメしません。

本気で徒労に終わって人間不信になります。

                                大山倍達(談)




余談ですが、バンコックで働いていた友人の飲み屋に

あのウィラポン・ナコンルアンプロモーションが来たそうです。

すごいオラついてたそうです。

よく分かりませんがボクサー/キックボクサーにはチンピラ気質の人は多いですね、確実に。

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