第4話 私の格闘技遍歴について

今回の話はつまらないとは思うのですが、

今後、私のキックボクシングの事をつらつら書いていくにあたり、

必要な情報になると思うので書く事にしました。


私は10代の頃、

中学の部活動で剣道をやり、

高校生の頃に伝統空手を習い、

大学生の時に1年だけグローブ空手をやりました。


しかし、それらは嫌な思い出しか経験していないし、

実際やっても強くならなかったので、

私は日本武道や伝統武術の類いには、とても否定的・懐疑的な考えを持っています。


実は15年のキック歴の中で、ジムは4回も移っています。

キックボクシングは大学を卒業して地元に帰った来た22歳の春に始めました。




まずAジム。

ここの会長は焼肉屋経営の朝鮮人で、人間の悪い所だけを集めて熟成させたような、

救いの無い男でした。

若い頃の修練はこのジムで積み、プロテストもバンタム級で受けさせてもらいましたが、

3回も不合格になり、挫折しました。

その頃には私とその他数名はこのジムの中心メンバーとなっていましたが(弱小ジムなので)、

会長はそれが気に入らないらしく、私達をよく分からない理由で逆恨みし、色々と言いがかりをつけて、

最終的に私達はこのジムを追放される羽目になりました。




次にBジム。

追放された私と、Aジムで首班だったZがお金を出し合って設立したジムです。


このジムで私は3年ほどトレーナーを勤めましたが、

Zが数十万円のお金を返してくれないので、それが直接的な原因となり、

私はこのジムを離れました。

この件にはついては、おいおい書いていく事もあろうかと思います。

彼とは10年来の友人だったので。




Cジムは半年で辞めました。

ここはフルコン空手が母体で、

先生はあまりキックボクシングをやる気がなかったみたいだし、

練習相手がいないし、サンドバッグもないので、このジムにいる意味はありませんでした。

だいいち道場訓に「武士たるもの~」みたいな事が書いてあるのですが、

ウチの先祖はドン百姓だし、武士がどうとか言われも正直困っちゃいます。




Dジム。

ここはムエタイのジムで、とても良いジムでした。

いくつ目からウロコが落ちたか分かりません。

落ちたウロコは大切に保管してあります。

ここのジムの会長はオーストラリアのチャンプや日本人の某スーパーフェザー級王者を

スパーリングで軽々ぶちのめすほど強く、

また常識人でもありました。有能キャラなのでジムの雰囲気も良く、

私もやっと居場所を見つけられたな…と思ったのですが、

在籍していた支店が諸般の事情で閉鎖されてしまい、

私は放逐される事になりました。

それが1ヶ月前の事です。


県庁所在地に本店がある事はあるのですが、高速道路を使って

1時間半もかかる本店へ通う事は不可能で、結局今はどこのジムにも在籍していません。



県内に弱小なAジムしかなかった15年前とは、今は随分状況が変わりました。

今はたくさんのジムがあります。

しかしながら、私の住む近隣のジムは

どこも技術的な面で、いい加減な事ばかり教えていて、

そして指導者の人間性に問題のあるジムばかりで、

今はどこのジムにも入会する気にもなれません。


かつてつながりのあった人達から、

あんた自分でジムでも作ったらどう?とか言われたりもしますが、

格闘技ジムの経営は大変です。

キックボクシングをやる人たちが、

ゴルフみたいに社会的地位のある人達ばかりであるなら

旨味はあるかと思いますが…

現実はキックをやる人も見る人も貧乏人ばかりなので…


これから、どうやってキックボクシングと関わっていこうか悩んでいるところです。

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