昔のお話③
問題がおきたのは、次に彼が家に来たときでした。
正直、あの日のことは怖いめにあったところしか覚えていなくて、どういう成り行きでそうなったのかはわかりません。
きっと、雑談したりして楽しかったこともあったんだと信じたいエゴです
気がついたらリビングの床に押し倒されていました。
視線の先でAくんが笑っていて何が起きているのか理解するのにしばらくかかりました。
よく自分の姿勢を見てみたら、大きく開かれた私の足の間にAくんが割り込むようにして押し入り、私の足を抱えていました。
次の瞬間には口の中を何かが舐め回していました。
トレーナーを着ていたはずなのに胸元がはだけて私の乳房は彼の手の中に収まっていました。
痛み以外何も感じない、彼の指が乳首をつまむ感覚。
とにかく、よくわからなかったです。
なんでこんなことをされないといけないのか。
いいえ、恋人になってこういうふうに、事が進んでいくのはかわいい少女マンガの予備知識でわかっていました。
でも、それがずっと腑に落ちませんでした。なんでそんなことしたがるのかわからなかった。
けれど、自分が体験する日になったらわかるだろうとどこかで思っていたんです。
それが世の中の当たり前だと思っていたから。それを理解できないのはありえないことだと思ってたから。
とにかく、未知との遭遇って感じで。
そのときはまだその行為に嫌悪感も気持ち悪さも感じていなくて、けどとにかく理解できないから、おとなしくして冷静になろうと努めました。
けど、その反応がAくんからしたら肯定の意に感じてしまったんでしょうね。
その日は結局私の体を好きなだけ弄くり倒していた気がします。
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