第1話

委員会決めのHR、ぱっと窓の外を見たら桜に紛れて葉っぱが飛んできた。


その葉っぱは、前の席の彼女と僕の間へ飛んできた。


彼女もそれを見ていたせいか、目が合った。


思わず僕は


「あっ。」


と、言葉が漏れた。


これが少女漫画ならば、ここで僕が彼女に一目惚れして、僕と彼女の恋物語になるのかもしれない。


だが、そんなものより遙かに大きなものを感じた。


これをなんというのかは分からないけれど、何かすごく…


「おーい、お前ら何見つめ合ってんだー」


と、先生の声が上から聞こえてきて、クラス全員の笑いが響いた。


「あ、いや、これは違うくて…」


新学期初日から変に目立ってしまった。


普通に過ごしたいのに。


そう、ここから僕は普通じゃない特別なことばかり知っていくのだった。

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