第3話 八正

「最近付き合い悪いな」

「おう、まぁなんだ、今親戚の子が遊びに来ててな。そいつの監もとい、面倒を見なくちゃいけなくてさ」


 講義が終了すると同時にそそくさと帰路に就こうとする俺に級友が声をかけてきた。牛若が押しかけてくる前は、まぁ人並みには社交的だった男が、急にわき目も振らず帰宅する自室大好きマンになってしまっては多少不思議に思われても仕方がない。


「ふーん、何その子男?女?」

「あー、女だな、まぁ写真は持ってないし紹介する気もないのであしからず」


 降り注ぐブーイングや美綴の冷たい眼差しをいなしながら、時には物理的に迎撃しながら帰路に就く。





「あーもう、部活にも長いこと顔だしてないし、いつまでこの生活が続くのやら」


 ついついボヤキが口から出る。始めは降ってわいてきた美少女とのドキドキ同棲生活に多少はワクワクしていたものの現実は残酷だった。奴は言葉の上ではご主人だのなんだの言ってくるが、実際は旅行先で出会ったペットの小動物扱いだ。しかもその小動物がご主人様の衣食住を提供していると言うこの矛盾。

奴の倫理観には現代日本とは多少のギャップがあるものの、積極的にレッドラインを越えようとはしないので、一人で置いといても問題はないとは分かっているが、それでも人外の力を持った異邦人を一人にしとくのは不安がある。


 ご自慢の演算装置で株だのFXだのして生活費でも捻出してくれれば家計の足しになるのだが、職務規定だのなんだので生産的活動は一切拒否するありさま、どこに出しても恥ずかしい立派なニートがいるだけだ。





 牛若との出会いの場所に通りがかる、なんだかもう数か月前の出来事のように感じられる。あの時も今日の様な時間だった、良く晴れた日で帰宅時間の夕方に関わらず人気が無く物音一つしない妙に静かな時間だった――


 静かだ。住宅街とは言え、タイミングでは人通りが無いと言うことはよくある。だが塀の向こうから微かに漏れるテレビの音程度、夕餉の支度の音や子供の遊び声犬の鳴き声一つしない。自分以外はすべてが止まった町、まるで写真の中に入り込んでしまったような気分になる。

 何かが、おかしい。気のせいと言えば気のせいだ。偶々偶然が重なっただけ、あり得ない話じゃない。少し早足で歩く。だが聞こえてくるのは自分の足音だけ。ゴーストタウンの様な、いつもと同じでまったく違う町を早足で歩く。交差点を曲がると夕日をバックに誰かが道の真ん中に立っていた。


「……牛、若?」


 夕日の朱が目に刺さる。誰かが立っている事は分かるが、誰かは分からない。心拍数が上がる、喉が渇く、末梢の血管が収縮し指先が冷たくなってくる。


「牛若だろ?」


 逆光により作られた影は妙に濃く、顔色はおろか表情すら読み取れない。

 黒い黒い、ひたすらに黒い人影。

 いや、人影と言うよりも、世界に人型の穴がぽっかりと開いて、見通すことが出来ない深淵が覗いているようだ。

 そして、影が、伸びる――


「牛若ッ!」


「某はここに」


 頭上から声がかかるのと、後ろに蹴り飛ばされたのは同時だった。考えるより先に体が受け身を取るが、勢いは殺しきれず壁に激突する。武道をやっていつの間にか身に付いた事は、とっさの受け身と思考停止時間の短縮化だ。

 目の前には何時ものジャージ姿の牛若、その先には不審者が一人。


「牛若!アレが敵か!」

「あーはい、そうですね」

「なにそのやる気ない返事!?」


 力みも気負いもなくだらりと立つ牛若。棒立ちと言うわけでない程度に微かに腰をおろし、相手の動きに対応できるようにはしているが、自分から手出ししようとする気配は見られない。


「……え?なに今の状況?どうなってるの?」

「んー、チャージが不十分ですし、得物もないですしタイミングが悪いんですよねー。これじゃ倒しきれないどころか下手したら返り討ちです」


 はっはっは、と笑いながら答える牛若。チャージが何のことか分からないが、その両手に何も持っていない事は確かだ。


「ひょっとして、今ピンチなのか?」

「ありように言えばそうですね」

「奴は見逃してくれるのか?」

「いやー、某に聞かれてましても」


 ゆるりと奴が動く。いや違う、奴自身は動いていない、するすると奴の影が形を変える。


「あー、やっぱり駄目ですね。このままじゃ、被害は加速度的に広がります」

「は?被害?」


 そう聞き返した時だった。ぬるりぬるりと塀の上に影が立つ。影、そう影だ、人型の影が多数、中には犬や猫と思しき小型の影もある。


「な、に?」


 それは影だ、境界ははっきりとしているが、薄暗く背景が透けて見える。するすると音もなく移動してくる影たちに包囲される。地面や壁などに映った投影像にしか過ぎないはずの影が、どんなトリックを使ったのか確かに地面に垂直に立って存在している。3次元空間に存在する2次元の物体に囲まれる現状に、空間認識が歪み距離感が掴めなくなり、現実感が削られていく。


「なんだこりゃ……気持ちわりい」


 だが、気持ち悪いだけじゃすまないのだろう。牛若は“被害”と言った、影の根元は塀の内側に続いている。その先は想像したくないが、想像通りなのだろう。


「おい!牛若これ!」

「すぐさま死ぬようなものではありません、体力は著しく消耗するも当人たちは寝ているだけです」

「だけど言っても……」


 そう、だけど言ってもだ。被害にあっている中には老人や病人、赤子もいるかもしれない。著しい体力消耗がどの程度かは分からないが、あまり時間をかけていいものではないだろう。


「おい!何とかならないのか!」

「ええ、ですのでこれより戦に入ります」


 牛若はそう言って、髪飾りを触る。


「正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定、是則八正道、苦滅道諦、聖道をもって中道を行く、秘伝八正跳!」


 髪飾りから光が溢れる、鈴の音が鳴り響くこと八回、その度世界が八層に増殖し、それらがまた八層に増殖する、人間の処理できる情報量ではない、モンハンの世界にダイブした時とは種類が違うが同レベル、いやそれ以上の気持ちの悪さだ。


「う…ご…」

「主殿!寝てる場合ではありません!敵襲です構えて!」

「無茶……言うんじゃねぇ……」


 ふわりと、体の重さが無くなる。気が付けば牛若の小脇に抱えられ宙に舞っていた。下に目をやると、さっきまでいた場所には白い塊が突っ込んで地面に亀裂を作っている。

 白?と見直すと世界は一変し白黒反転していた。だが変化はそれだけではない、先ほどまで存在感のないペラペラの黒い影だったものが、しっかりとした3次元構造を持つ白い物体へと変化していた。


「これは、なんだ?今なら奴らを倒せるのか?」

「……はい、大丈夫、です……此処ならば、影も、実体として、切ることが、可能、です」

「牛若?おい!牛若!?」


 口調のおかしい牛若を覗き見ると、そこには見たことのないほど消耗した牛若がいた。


「どうした牛若!しっかりしろ!」


 小脇に抱えられていた体勢が功をなして、入れ替わる様に崩れ落ちそうになった牛若に肩を貸す。その小さな体はカタカタと震えており、顔色は真冬の海に叩き込まれたように真っ青だった。


「いやぁ済みません、主殿。演算装置の、エネルギーが、不足しているのに、無茶をしてしまいまして」

「なっにやってんだ!お前が倒れたら後はどうしろってんだ!」

「いやぁ、少し前までは、5割は残ってたんですが、この前のダイブで、2割を切ってしまいまして」

「ほんとに何やってんだてめぇッ!!!」

「はっはっは、大丈夫ですよ主殿、某天才ですからこの程度の苦難は慣れたものです」





 感謝の意を述べ、主殿の肩を抜ける。無茶をした直後の、立ち眩み状態は抜け去った。貧血や低血糖状態に似た脱力感は残り、多少頭に霞がかかるが、この程度のコンディションでの戦いなど慣れたものだ。 まぁ得物が薄緑どころか主殿の台所から拝借してきた十把一絡げの包丁2本と言うのはかつて無い斬新な状況だが、無手よりは気持ちましだろう。

 こやつらに気配など無いし、バックアップもいないので総数なぞまったく分からないが、現在視認できる数の3倍程度を想定しておけば十分だろう。


「いざ、参るッ!」


 隠し持っていた包丁2本を両手に構え敵陣へと突入した。





 雪が降っていた。


 静寂に彩られた書き割りの様な世界に破壊の音が響く。白い影の暴力は圧倒的だった、腕が伸びてはアスファルトを抉り、頭が伸びては塀に穴が開く。元が影の怪物だったせいか、奴らの体は好き勝手に伸びて曲がる。重さと言う概念もあやふやな様でどんな姿勢からも攻撃が飛んでくる。その力は重機並でその速さは銃弾のよう。


 牛若の小さな姿は圧倒的な暴力の嵐の中に飲まれてしまい、まれにしか確認できない。だが、前後左右どころか上下からも襲ってくる敵の攻撃にさらされながら、牛若は生き残るどころか着実に敵の数を減らしていく。

 消耗した今の牛若には、ゲームの世界で見せた桁違いに非常識な運動能力はまったく残ってはいない。だが、その状態になって尚、敵陣の最も濃いところにするりと入り込み、紙一重の動きで攻撃をかわすことにより、同士討ちを誘発させていく。


 無論無傷とはいかない、ジャージはボロ布のようになっており、体中に無数の切り傷がうっすらと刻まれている。だが、それだけだ。まさしく天才的としか形容しようのない超絶の体技。自慢じゃないが俺だったら一対一でも5秒持つか分からない。


 牛若が身をかわす、同士討ちにより牛若の背後に陣取る敵が2~3体、まとめてデカイ風穴が出来る。敵の体はコンクリやアスファルトを容易く穿つ硬度を持つはずなのに、要所々で振るわれる牛若の包丁は豆腐でも切る様に易々と敵の体を切断していく。


 敵は一定のダメージを食らい、その存在を維持できなくなるとサラサラと粉のようになって消えていく。だから傍目で見ている俺には敵陣のど真ん中に除雪機が置かれていて、雪の怪物が自らそこに突っ込んで行っているようにも見える。そして戦闘が始まって5分、気が付くと牛若を十重二重と囲んでいた白い怪物は居なくなり、宙を舞っていた粉雪も降りやんでいた。


「牛若!」

「まだです!そこを動いてはいけません!」


 駆け寄ろうとした俺を戒める声が飛ぶ。


「まだ敵の首魁が残っております、そこには簡易的な結界が貼っておりますゆえ暫しお待ちを」


 律儀にそのセリフを待っていたと言う訳ではないだろうが、少し離れた場所で棒立ちしていた敵の首魁とやらが、ゆっくりと牛若の方へ歩を進めてきた。



 ドンドンとアスファルトやコンクリートの散弾が降り注ぐ。

 俺の動体視力じゃ何をしてるかよく分からないが、秒単位でボロボロになっていく壁や地面を見ればわかる。敵は周囲にあるものを、手当たり次第に削り取りながら射出しているらしい。


 雑魚を使って体力を削り、遠距離戦で同じことをする。敵は徹底的な消耗戦狙いで来る腹積もりらしい、流れ弾が俺の前まで届くが牛若が張った結界に阻まれて目の前で砕け散る。だがそれにしたってすごい威力だ、バチンバチンと跳ね飛ばされるそれを見ると、生身で食らったら内出血程度では済まないだろう事は容易に想像が出来る。


 牛若は左右に振りながら距離を詰めようとするが、弾幕に阻まれて攻めあぐねる。塀の中に飛び込み迂回を試みても、何体かは雑魚を残しているようで、塀に近づくと壁の穴から牽制の攻撃が飛んでくる。

 喉がひりつく、俺に出来ることは無いかと考えてみるが何も思いつかない。ここから出てみても手助けどころか足手まといが一つ出来上がるだけだ。盾になるどころか牛若の所まで数mの距離を詰められるか分からない。分厚い教科書が入ったカバンを盾にすれば流れ弾の1個2個はどうにかなるかもしれないがそれだけだ。牛若から敵のボスまでは10mはある。今の俺には勿論、牛若にもその距離は遠い。



 


 やりづらい。こちらの状況が無様なのはともかく、相手の手管が巧妙だ。雑魚をけしかけ現状把握と陣固めを行われてしまった。その上で徹底的に安全距離から嬲り殺す腹積もりだ。それにしても何時もの奴らなら、唯己が暴力のみを頼りに、津波のごとく押し寄せるだけだったのが、此度は戦術を持ち戦に挑んできている。


 まったくやりづらい。主殿が後ろに控えているからと、雑魚の相手を丁寧にやり過ぎた。某、基本的に一番槍が仕事で、要人警護などと言う面倒事は何時も部下に任せていたのが仇となったか。ええい、それにしてもあ奴はいつまで道草を食っておるのか。主の窮地なのだから万難を排し可及的速やかに駆けつけてこいと言うのに。





 状況は見る間に悪くなっていく、このまま牛若一人に任せていてもジリ貧だ。俺が出て行って何が出来ると言う訳ではないだろうが、俺が行かきゃもう持たない。敵の動きにタイミングは合わせられないが、牛若の動きなら合わせられる。


「牛若ッ!」


 俺はそう叫んだあと一歩前に飛び出した。


 一瞬、ほんのわずかだが、敵の攻撃が止んだ。その隙に牛若は、まるで示し合せをしていたように、中に潜む敵が迎撃に出るよりも早く、手にした包丁の一本を手首のスナップのみで放り込んだ後、大きく開いた塀の穴に飛び込んだ。その動きは正に野生動物のそれで正しく一瞬の出来事だった。


「なっ、てめぇ俺を一人にしてどうするってんだ!」


 敵の動きなぞ見る余裕もない。予め考えていた通りに取りあえず右に避ける。ドゴンドゴンと背後で派手な爆発音がし破片がわんさかと降り注いでくる。


「無理無理無理無理!」


 予定では、牛若の様とまではいかずとも少しは華麗に回避し時間を稼ぐ予定だったが、現実はまったく違っていた。破片が痛い、足元は瓦礫まみれ、何より怖い、死ぬ、ヤバイ、死ぬ、ヤバイ。

 カバンの盾なぞ一撃で吹き飛んだ、持っていた左手はビックリするぐらい弾かれ肩から激痛がする。瓦礫が頭をかすめ流れてきた血で視界が狭まる。無論足も胴体も破片が掠め、幾つかは体に食い込んでいるだろう、痛い、ヤバイ、死ぬ。


「あっ」


 気が付くと目の前に敵がいた。俺が距離を詰めたんじゃない、何も反撃能力の無い割に妙に悪運の強い俺を、迅速確実に仕留めるため直に手を下しに来たんだろう。どれ程時間を稼げたのか分からんが気の短い奴だマジでヤバイ。白く輝く指先が俺の眉間に向けられている、刹那の後にはそれが発射される。駄目だな、うん駄目だ、もう終わりだ。てめえの負けだ!


「牛若!」


 キンと澄んだ音が鳴る。それとともに発射体勢に入っていた敵の手がずり落ちる。続いて首、逆の手と砕け散り、最後に胸の中心から包丁が生えてきたと同時に体全体が雪と散った。


「主殿、某はここに」


 サラサラと崩れ消える敵の向こうから現れた牛若は、全身至る所傷だらけで、身に纏っているものも、「私はジャージを着ていました」と説明されなければ分からない有様だった。

 暫くすると警戒していた表情を崩し、右手を差し出してくる。ほんの少し前は、この状態から手を取った所で投げ飛ばされたことが何度も有ったなと、くだらない事を思い出しながらその手を取る。





 何とかなった。一時はどうなることやらと思ったが、主殿の博打が功を呈した。唯のアンカー代わりの現地人と言った認識しかなかったが、それまで戦とは縁がなかった一般人と思えば、この胆力と決断力は初陣としては十分なものだろう。

 それにしても、此度は何とか乗り切れたが奴らの変化は目を見張るものだった。急ぎ本家に戻り対策を練り直さなければなるまい。これまでの考えでいけば某の様に手酷い被害をこうむってしまう。

 くしゃくしゃのボロ雑巾の様になった主殿に手を伸ばす。まぁボロ雑巾度で言えば大差ないだろうが、最終的に立っているので某の勝ちだ。


「あれ?」


 主殿が手を取ったと思ったら柔を決められ横に放り投げられる。


「な、に?」


 受け身を取ったと同時に、主殿がいた場所に着弾があり血飛沫が舞う。


「――――!!」


 発射方向を確認――敵影を確認――馬鹿な首魁を倒したのに!?

 主殿を見る――胸部に着弾――即死、否、否!某が許さぬ!!

 演算回路から着信音――遅い!!!


「弁慶――――――!!!!」


 モノトーンの空間が切り裂かれ天然色の世界が姿を現す、その隙間から一人の女性が現れる。


「遅参申し訳ございません牛若様、G-M999弁慶、只今参上したであります」


 弁慶と名乗った女性は、大柄でグラマラスな身を金属板で構成された僧兵の様な装束で飾っており、手には大ぶりの長刀を握って、背には大きな背嚢を背負っている。頭部は白いヘルメットを着用して目にはバイザーを装着していた。

「挨拶なぞよい!防御結界を!主殿、この者にこれ以上一切の傷を負わせることまかりならん!」

「――――了解しましたであります」





 ドンと、長刀を地面に突き刺す。そこを中心に青白い光が展開し半球状のドームが構築される。

状況は把握できたが経過は不明。珍しく牛若様が焦っておられるが、どう見ても手遅れだ、とうにその人間は絶命している。その人間がこの世界におけるアンカーと言うことだろうか、絶命してしまっているのでデータとの照合に時間が掛かる。何があったのか牛若様の消耗も激しい。場合によっては調査よりも帰還を優先すべきだ。やはり平行世界への跳躍なぞお止めすべきだった。まぁそれを聞くようなお方ではないのでありますが。


「何をなさっているのでござますか」

「黙れ弁慶!私の勘ではこれが唯一の手だ!」


 主殿の胸に開いた大穴に演算装置を埋めこむ。某の残り全リソースを注ぎ込む。時空間跳躍演算装置『八正』それは世界を超える力だ、無限に存在する世界、可能性を零に収束し涅槃に至る、その力、可能性をもってすれば心臓の代わりなぞ容易いもの!


「正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定、世界の根源、生死の理を超え、涅槃へと続く道、開け八正!主殿を目覚めさせろ!」


 主殿の胸で八正が輝く、世界が歪み主殿の胸に吸い込まれる。行けるはずだ、確証などみじんもないが、こういった場所での某の勘に外れはない。掛け金は某の命運とついでに弁慶のそれだ。


 牛若様の奇行に山の様にエラーが走る。まぁ何時もの事と言えば何時もの事であります。ですが、窮地に至って、その奇行によって救われてきたのは紛れもない事実。だが今回のは違う、その現地人を見殺しにすれば避けられた負う必要のないリスク。理解不能、いつにもまして理解不能。リスクとリターンが全く釣り合ってないであります。

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