第二話:『ヤドカリ』

「おかしい、かれこれ一週間近く目安箱に投書がこない」

『この世界には貴方と私だけですよ、来ると思っていたんですか。そもそも一週間も人の空間に居座らないでください』

「おかげですっかりこの空間に馴染みました、ご覧の通り」

『勝手に指パッチンで家具を動かさないでください、早く転生先を選んでください』

「投書箱にハガキが来ないと中々……」

『もっと自主性を持ってください』

「勇者の肋骨以上の妙案が浮かばないんですよ」

『名案を考えてください、そもそも目的が色欲に塗れ過ぎです。そんなその場凌ぎの人生で満足できるはずがありません』

「わりと正論ですね」

『完全に正論です。仕方がありません私が知恵を貸しましょう』

「一肌脱ぐと言ってください」

『展開が読めるので却下です。そうですね貴方はゲーム脳の現代っ子でしたね』

「どちらかと言えばアウトドア派です、学生時代は週3回もゲーセンまで出向いていました」

『ゲーセン通いをアウトドアとは認めません。よしんばアウトドア派としてもゲーム脳には違いありません』

「ゲーセンに通う日以外は山で山菜取りが趣味でした」

『アウドドア派でしたね。ですがどうでも良いことです』

「悲しい」

『要するにゲームのようなシステマチックな異世界転生はどうでしょうか』

「なるほど、俗に言うスキルやらステータス管理が出来る異世界ですね」

『そうです、しかしゲーセン通いですとロールプレイングゲームは苦手でしょうか』

「大丈夫です、家でもゲームは沢山していました」

『それは良かった』

「パソコンゲームが好きでハイスペックな奴で一杯遊んでいましたよ」

『中々のヘビーゲーマーですね』

「1作品平均70円くらいで」

『クソゲーマーでしたか』

※中古品じゃなくても100円未満のゲームはあるよ、その理由は察しの通りだよ!

「普通のゲームも好きですよ、恋愛ゲームとか大好きです」

『そうですか、どうでも良かったですね』

「態度が冷たい、ちなみに俺に対する女神様の好感度ってどれくらいですか?」

『そうですね、最大を100として95くらいでしょうか』

「予想外に高かった、今日も美しいですね」

『ありがとうございます、現在96ですね』

「ヌルゲー過ぎる、ちなみに100になったらゴールインとかできるんですか」

『はい、最大になったら愛しさのあまり貴方を剥製にしてインテリアとして飾ります』

「おっと、恋愛ゲームじゃなかったか。ゴールインが人生の終点でしかも難易度が高い」

『さあもっと褒めてください、意識だけは残してあげますよ』

「正気の沙汰じゃないですね、この邪神」

『現在99です』

「おっと、迂闊な発言が出来なくなった」

『ちなみにログインボーナスも付きます、日付が変わったら1ポイント贈呈です。後10分くらいでしょうか』

「タイムリミットが近い」

『そんなわけで早く選ぶことをオススメします』

「仕方ない、ちょっとネットの友達にネタを貰ってきます」

『貴方死んだ筈なんですけどね』

「ネットの友人関係なんでそんなのばれませんよ」

『虚しい友情ですね』

「お、返事が来ました」

『もう直ぐ日付が変わると言うのに早かったですね、それでなんと』

「ヤドカリですね」

『ちゃんと質問しましたか』

「はい、『異世界転生するんだけど何になればいいかな』と聞いたらそう返事が」

『素敵な友人ですね』

「へへへ」

『皮肉が通じませんね、ではヤドカリの魔物として転生すると言うことで良いですか』

「いえ、ヤドカリです」

『ただのヤドカリですか』

「ヤドカリのモンスターだと既に転生している人がいそうなので」

『そんな馬鹿な……いました』

※いました。

「ただのヤドカリが勇者になる、素敵だと思いませんか」

『それはもうただのヤドカリではないと思いますが』

「ヤドカリの鋏に鼻を挟まれる勇者だっていますよ」

『それはただのお笑い芸人です』

「勇者が持った剣が主人公になれるなら勇者の鼻を挟んだヤドカリが主人公にだってなれますよ」

『それだと勇者を二度見した人も主人公になれそうですね……二度見が武器の勇者はいましたね』

※いました

「とりあえず友人に結果報告したいのでヤドカリで行きましょう」

『帰ってくる気満々じゃないですか、魔物ではないヤドカリにはしますが食物連鎖で一瞬で終られても困るので待ち時間の掛からない範囲でオプションを増やしておきます』



「驚くことに戻ってきました」

『知ってました』

「ダメだった理由を聞きますか」

『イケると思った理由を先に聞きたいものです』

「防御力高そうじゃありませんか」

『魔物ならばそうでしょうね』

「途中までは快調だったんですよ」

『ヤドカリ人生の快調なんてたかが知れますがね』

「七海を統べる覇王になったまでは良かったのですが」

『思いのほか快調でしたね、詳細が気になるので巻き戻してください』

「最初の記憶は卵から孵った時のことです、ゾエア幼生時では他の生物の餌でしかなく多くの兄弟たちが餌となりました」

※ゾエア幼生とはヤドカリの初期段階の名称です。

『修羅場っぽいのですが冷静に考えて至極普通ですよね、世の中甘くないですし。もう少し先の話をお願いします』

「前勇者であったライツンベルの仇である煉獄の支配者グラスレイを見事討ち果たした後に」

『早送り機能のついでにチェンネル切り替えでも行ったかのようですね、仕方が無いので幼生時からダイジェストで説明してください』

「最初の生存競争を生き残り、初めての住まいを見つけ、生まれた海に別れを告げて冒険の旅に出て、勇者と決闘し――」

『そこですね、海に別れを告げての辺りから、勇者と決闘の下りを詳しくお願いします』

「では恋人だった海神ラクトーシャとの死別を経て復讐の鬼と化した俺は」

『もうちょっと巻き戻しましょう、初めての住まいと海に別れを告げる付近からで』

「神話時代に起こった神々の戦争の名残であり時代におけるオーパーツ、レストラ海底神殿に捕らわれていた海神ラクトーシャ、そんな彼女を初めての拠点とすべく紅鮭師匠の命と引き換えに伝授された煉獄剛炎雷鳴冥界蹴を武器に神殿の絶対守護者リヴァイアクンと激闘を繰り広げ――」

『住まいって殻のことじゃなかったんですね、結局最初から聞くしかないと言うことが分かりました』

「最初の記憶は卵から孵った時のことです、ゾエア幼生時では他の生物の餌でしかなく多くの兄弟たちが餌となりました」

『苛立ちますが堪えましょう、続けて』

「辛うじて生き延び、人の眼に映る程度まで成長した俺は浜辺で生活していた所、女神様から与えられたオプション『勇者との縁を結ぶ』の影響で当時勇者であったライツンベルに拾われます」

『謎の急展開は私のせいでしたか』

「俺を拾った勇者は奇妙な縁を感じて、俺を冒険のパートナーに選びます」

『私が適当につけたオプションで大惨事に』

「そして女神様のオプション『勇者の最強の武具になる』の影響で勇者に装備された俺は最強のヤドカリとして覚醒する事になります」

『オプションをしっかりと確認すべきでしたね』

「しかし山を崩し、海を割り、雲を裂いた後に勇者はふと我に返ります。何故ヤドカリなのだと」

『最初の段階で気づいて欲しかったですね』

「勇者は俺を手放そうとしましたが女神様のオプション『呪われた武器』の影響で手放すことが出来ず捨てられませんでした」

『そろそろそこの世界の神様に怒られそうですね私』

「仕方なく所有権を維持すると言うことで俺は海に預けられ、勇者は再び旅に出ました」

『上手く呪いの欠陥を突いてくれて安心しました』

「まあその反動で勇者の力の9割はこちらに残ったわけですが」

『世の中甘く無かったんでした』

「その後、勇者の力の9割を宿した普通のヤドカリとして生きていたのですがある日海底神殿を発見します」

『勇者の力の9割を宿した見た目普通のヤドカリとか出会いたくありませんね、確かその後決闘してませんでしたっけ』

「そこまで早送りにしますか」

『いえ、続けてください。どうせ勇者が負ける未来しか見えません』

「海底神殿はとても美しく、そして忍び込んだ先に居たのが海神ラクトーシャでした。女神様よりスタイルが良かったですよ」

『後で剥製の刑です』

「しまった、継続してたのか」

『さあ、冥土の土産の続きをどうぞ』

「ヒロイン役として無難な感じだなと思った俺はラクトーシャを救い出し、海底神殿を愛の巣にすべく行動を開始します」

『清々しいほどのクズですね』

「しかし巨大な守護者、全長300mもの巨大海竜であるリヴァイアクンの妨害に遭い瀕死の重傷を負わされました」

『さっきツッコミ遅れましたがネーミングセンスが雑ですね』

「この世界の勇者はカナヅチだったので海中には行かないと思ったのでしょう」

『神様事情ですね』

「こちらもリヴァイアクンの右眼を失わせ、痛みわけと言う形で勝負は後日に引き継がれます」

『見た目普通のヤドカリに右眼を失わされて散々なリヴァイアクン』

「瀕死の重症で浜辺に打ち上げられていた所を救ってくれたのが砂場で日光浴をしていた紅鮭師匠でした」

『天日干しですかね』

「紅鮭師匠は俺の素性を聞き、そして自らの素性を明かしました。かつては荒々しい海を股に掛けた男でしたがやがてその生き方に疲れ果て、愛する人と共に山にある川を共に泳いで暮らしていたと」

『そうですね、繁殖の際には川に戻りますからね』

「しかし最近のこと、突然山が崩れ川は埋め尽くされました。そのときに愛する人を失ったのだと」

『それ勇者の仕業ですよね、貴方の切れ味のせいですよね』

「二人は共に憎きリヴァイアクンを倒す為に修行を始めたのです」

『貴方の素性を聞いたはずなのに察してない時点で所詮は魚って感じですね』

「修行あたりははしょって、紅鮭師匠は死を持って俺に自らの秘奥義である煉獄剛炎雷鳴冥界蹴を伝授してくれました」

『ツッコミ遅れその2、とても魚の編み出した技とは思えませんね。そして師匠の死を省いちゃいましたか』

「そしてリヴァイアクンと再戦、自慢の鋏がリヴァイアクンの首を切断して勝利を収めました」

『煉獄剛炎雷鳴冥界蹴で勝って欲しかった』

「勝利後は無事海神ラクトーシャを救い出し、恋人にすることが出来ました」

『自分を救ったとは言えヤドカリを恋人にしたのは中々サイコな海神ですね』

「俺とラクトーシャは幸せな人生を送るつもりでした、ですがいざ装備してもらう段階になって問題が起きました」

『あえて装備と濁してくれた気遣いには感謝しておきましょう』

「近いですからね交尾と装備」

『内臓を抉り出したまま剥製にしてあげましょう』

「バッドエンドのレベルが上がってしまった」

『それで、問題とはなんでしょうか』

「オプションであった『勇者の最強の武具になる』、『呪われた武器』の両方の因果を併せ持った俺は勇者以外には装備できない危険なヤドカリとなっていたのです」

『おっと、またしても私のせいで』

「俺を装備したラクトーシャは見る間に弱まり、命を落としてしまいました。せめて一回くらいは楽しみたかったのに」

『最後の台詞は聞かなかったことにします』

「流石に女神様を恨む真似は出来ません、その仕組みを知ってなお俺を海に放流した勇者を恨む事にしました」

『大体私が悪いのですが、都合よく解釈していただきありがとうございます』

「俺は勇者ライツンベルに復讐するべく海に別れを告げ旅に出ました」

『此処までの急展開が大体私のせいでしたが、中々スペクタルでしたね』

「しかし俺はヤドカリ、陸上でまともに食事も取れず最初は難航していました」

『急に普通のヤドカリっぽさを演出してきましたね、遅いですよ』

「ですが山に育っていた山菜を食べることで飢えは回避できたのです」

『生前の趣味がヤドカリになっても生きるとは』

「ちなみにこれが当時の俺の姿です」

『指パッチンでモニターを出さないでください、本当に普通のヤドカリですね』

「いえ、この鋏、山菜を刈り取る形をしているでしょう」

『さっさと続けなさい、挽回の機会は与えませんよ』

「そして陸を歩き、馬車に乗り込み、鳥に咥えられ空を飛びと、大陸を無事に横断していきました」

『自然に捕食されるピンチがありましたね』

「ちなみにこの間の旅に色々な出会いや別れがありましたけど聞きますか」

『後々登場するキャラが居る所だけ聞きましょうか』

「基本全員俺を装備してからの死別なので飛ばして大丈夫そうですね」

『思った以上に私のオプションが悪さしてますね』

「そしていよいよ因縁の勇者ライツンベルとの決闘が始まりました」

『ヤドカリとの宿命とか釈明の余地が無くなりそうですね』

「宿借と宿命でシャクメイとか言いたいんですかね」

『勘の良い転生者は嫌いです』

「それはさておき、ライツンベルとの激闘は三日三晩にも渡って続きました」

『力の9割を奪われた割には善戦してますね勇者』

「勝負の結果は引き分けでした」

『相手の力9割奪っておいて雑魚過ぎませんかね貴方』

「体格差を考えてくださいよ、常識的に考えて人間とヤドカリが対等なわけ無いじゃないですか」

『全長300mのリヴァイアクンに勝っていたじゃないですか』

「それに勇者は同じ秘奥義である煉獄剛炎雷鳴冥界蹴を使ってきたんですよ」

『なんで紅鮭の秘奥義を勇者が使えるんですか』

「どうもお互いの力がなんか凄い因果でぶわーってなってなんとなく伝承されたらしいです」

『私のオプションのせいでしょうけど説明下手糞ですね』

「互いの拳が交差して、ダブルノックダウン。共に力尽きて草原の上で笑いあう二人」

『拳が交差しての図を提出要請します、そしてまた秘奥義で決着してない』

「これです」

『うわ、本当に交差してる。嘘じゃなかった』

「嘘を言うわけないじゃないですか」

『でも貴方これ鋏』

「そして二人は和解、過去に起きたことを全て海に流しました」

『私の発言も流された、ラクトーシャが浮かばれませんね』

「死後は浮いてましたよ」

『シャラップ』

「そして俺は勇者ライツンベルに認められ残りの勇者の力を託されました」

『ヤドカリに託しちゃいましたか、血迷いましたね』

「まあ勇者の力を一番持っていましたからね」

『私のオプションのせいですけどね』

「しかし完全に勇者としての力を失ったライツンベルは魔王の側近であり煉獄の支配者グラスレイの襲撃から小さな村を守るために命を失ってしまいます」

『よしよし、ようやく展開が追いついてきました』

「その頃俺は勇者であることを世界に認めさせるために勇者だけが装備できると言われた千階層にも及ぶ超巨大ダンジョンの最奥にある勇者の鎧を取りに行っていました」

『よしんば辿り着けても装備は無理でしょうね』

「入場時の身長制限に引っかかり苦悩している頃、ライツンベルの悲報を聞かされました」

『入れてすらいなかった』

「勇者として名を上げるよりも友の仇を討つべく俺は煉獄へと向かいました」

『入れなかっただけでしょう』

「そして煉獄剛炎雷鳴冥界蹴で見事グラスレイの全身を原子分解しライツンベルの命を奪ったことを後悔させてやったのです」

『やっと煉獄剛炎雷鳴冥界蹴使った、そしてえげつない威力。勇者に使われてなんで生きてるんですかね貴方』

「その散り様はまるで紅鮭師匠を思い浮かべました」

『さては紅鮭師匠に煉獄剛炎雷鳴冥界蹴使いましたね』

「ですが俺は勇者になるための試練を目前に投げ出した身、このことが原因で勇者として世間に認めてもらえませんでした」

『その過程が無くてもヤドカリでは難しいと思いますがね』

「仕方が無いので海を統べることにしました」

『仕方ないでの規模が大きいですね、野望が大きいのは良い事です』

「俺を勇者として認めなかった人間達に復讐するため海路を支配し通行税を課して苦しめるために」

『惜しい、私の賛辞を返してください』

「そして集めた通行税を利用し人間達が汚した海を綺麗にするために」

『うーん、返さなくても、いや返してください』

「海は全部で七つの海域に分かれており、それらを統べるにはそれぞれの統治者との争いが避けられませんでした」

『ヤドカリから海を寄越せと言われて了承する者は中々いないでしょうからね』

「ですが魔王の正当なる後継者だけが使える煉獄剛炎雷鳴冥界蹴を持った俺に敵はいません」

『紅鮭師匠が魔王の正当なる後継者だったとは』

「こうして俺は七海を統べる覇王になったのです」

『やっと最初に帰ってこれました、ここまで快調……快調でしたかね』

「基本戦いには負けてませんからね」

『そう言えば引き分け二回だけですね、それで此処から先どんな問題が発生したのでしょうか』

「15歳という若さで七海を統べ、敵なしという状態。人間達も俺の存在を恐れ、手を出すことも出来ずに通行税を払っていました」

『わりと壮絶な15年間でしたね』

「はい、そこで寿命を迎えてしまいました」

『おっとここで普通のヤドカリ要素が出てきましたか』

※飼育されるヤドカリは10年から20年が寿命です。

「まさか普通に寿命で死ぬとは」

『普通のヤドカリでしたからね、変な勇者の力を抜きにすれば』

「そんなわけで夢半ばで死んでしまったので帰ってきました」

『七海を統べた時点で結構夢を達成している気がしますけどね』

「女性に装備されることが無かったので」

『結局色欲でしたか。ちなみにお土産はあるのですか』

「最後の晩餐予定だった七草粥です」

『山菜取りの趣味は継続してたのですね』

「先の世界で最後の力を振り絞って作った自信作です、美味しかったら極刑は勘弁してもらえませんかね」

『ヤドカリの身でよく作れましたね、……美味しいです』

「やった」

『別に許すとは言っていません』

「そんな」

『でも味は良かったので内臓を引き出すのだけは勘弁しましょう』

「やった、やったと言えるのか」

『暫く剥製として反省していなさい』

「あ、できればヤドカリの姿でお願いします」

『愛着沸きましたか、良いでしょう』

「いえ、アングルが良さそうなので」

『箱に入れておきます』

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