第52話

「ねえ、今回の生徒会選挙は、なにかいつもと違うものになる気がしないかしら?」

「それは、具体的にどんなふうに?」

「それは、勿論、面白い方にですよ。斎藤先生!!」

そう、とても楽しそうに話すのは、生徒会顧問でもある斎藤先生である。

「はは、そうですか。でも、確かに、面白いかどうかは置いておくとして、私もそう思いますよ。今回の生徒会選挙は、なにかいつもとは違うものになるじゃないかって言うのはね。それも良い方向に」

「ふふ、そうですよね。………でも、最初は、びっくりしましたよね」

「なにがですか?」

「いや、あの華撫さんがさ、新入生を生徒会にそれも生徒会副会長にしたということにですよ」

「確かにそうですね。私の中では、華撫は、どこか他の生徒よりも、達観しているところがあって、そして、とても人のことを見る目があると思っていたので、あまりも関わっていない新入生を、副会長に、いわば自分の翼にでもなるであろうところに置くのですからね」

三河先生は、前生徒会顧問だったのだ。

だから、生徒会長である華撫のことをよく知っていた。そして、斎藤先生は、こうして三河先生に生徒会のことを話すことが日課となっていた。

「まあ、楽しみですね。生徒会選挙」

先生達の間でも、今回の生徒会選挙は、期待されていたのだった。




─後書き─

後書き失礼致します。

約一年ぶりの更新となり申し訳ありませんでした。私が、更新していない間もありがたいことに読んでくださる方がいて、一つの目標であった1万PVを達成することが出来ました。

現実がとても忙しいかったこともあり、更新できずに居ましたが、最近色々と落ち着いてきたので、これからは、長くても1ヶ月に1回は更新できるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

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