第3話 ホーム脱出

ポーン

1人の男が

隣の人を押し出して

ホームを飛び出した

電車のレールを

駆け出す駆け出す

車掌は驚き

客はカメラを向け

私はコーヒーを買いに行く

騒ぐなよ

俺のケツをさわっただけさ

それを隣の女が

「痴漢だ」

そう叫んだ

そしたらこう

男が男のケツを触って

女が叫んだ

そしたら彼は走り出す

空の雲は彼を追いかけ

お天道様は僕を笑った

車掌は爪を噛みながら

私のことを見つめてる

となりの女は

いつのまにか姿を消し

押し出された人も

レールを走り出していた

正面から来る電車に

そいつはジャンプし

現場は血祭

ホームは大喝采

俺はホームを降りようと

レールの上に飛び降り

フェンスに向かって

フェンスを飛び越え

道路に出る

車掌は私に大声を飛ばし

蜘蛛は宙をはう

さぁ今日も仕事を

それなりにやろう

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