サメでも分かる『大ざっぱ過ぎる英語講座』:コロナ時代編

 アメリカ人が海に行くのは、泳ぐためにあらず。


 波打ち際で小さな子供を遊ばせてみたり、膝下ほどの浅瀬でパシャパシャとはしゃいでいみたり……アメリカのビーチでは、そんな光景をよく目にする。が、それ以上の深みを目指して波間を泳ぎ進むのは、サーファーくらいのものだ。

 大抵の人は、砂浜に広げたビーチ・ブランケット(beach blanket:日本のタオルケットほどもある、バカでかいバスタオル)の上に寝転がり、クーラーからよく冷えたビールを取り出して、ピクニックを兼ねた日光浴をゆったりまったり楽しむのだ。


 なぜ、アメリカ人は泳ごうとしないのか?

 もしや、泳ぎたくとも泳げない事情があるのか?


 謎に包まれた彼らの生態に迫るべく、フロリダ出身の相方に疑問をぶつけてみた。


「海にはサメがいるからね」


 ……はい?


 アメリカはもとより、世界中の海にいるよね、サメ。

 沖縄でスクーバダイビング中、遭遇したことあるよね、サメ。


「安全面を考慮するなら、市や自治体の公共プールとか有料のウォーター・パークに行けば良いし、アパートやコンドミニアムに住んでいたら、住民専用のプールがあることも多いし。遊泳が許可されている川や湖でも泳げるからね」



 英語の「beach」は、海はもとより、川や湖などの水辺に沿った砂地のことを指す。なので、アメリカ人が「ビーチに行く」と言えば、厳密には「(海でも川でも良いから、とにかく)水辺の砂浜で、のんびり過ごそーぜ」を意味する。「暑いからビーチに行こう!」と誘われたのでウキウキしていたら、近隣の川(とは言え、遥か彼方の水平線まで広がる大河)に連れて行かれた……というのは、在米日本人が体験する「アメリカあるある」の1つだったりする。


「ただし、南部州の水辺にはワニがいる。だから、基本、近寄らないのが無難」


 知ってる。それ、フロリダ旅行で経験済みやからね。(詳しくは、『南の島でお魚になるはずなんだけど(前編)』のエピソードをご覧あれ)


「まあ、それ以前に、まともに泳げないアメリカ人も多いけど」


 ……なんですと?


「キミ達日本人は、学校で泳ぎ方を習うんだって?」

「そう。小学校と中学校で水泳の授業は必修やからね。公立校でもほとんどの学校に25メートルのプールがあるんとちゃうかなあ……で、小学生の間に平泳ぎとかクロールとか息継ぎの仕方とかを教わって、かなりの距離を。水泳大会とかもあるから、『泳ぎ方を全く知らない』っていう日本人は少ないと思う」

「アメリカはその逆」


 逆、とは如何に?


「公立校の体育の授業なんて、みたいなものだからね。プールみたいにバカほど維持費が掛かる施設のある学校なんて、ほとんどない。私立校や経済的に余裕のある学校じゃない限り、水泳の授業なんてないよ」


 ……マジか。


「だから、泳ぎ方を習いたい子供は、スイミング・スクールやサマー・キャンプ(=夏休みの間に短期集中で開催される、『興味のある習い事を体験しよう!』的なもの)に参加するんだ。参加費用が掛かるから、経済的に余裕のない家庭の子供はそれもムリだけどね」



 日本もそうだが、アメリカはそれ以上に格差社会。

 この国でスポーツを『習う』には、学校の課外活動に参加するか、市のレクリエーション・センターや民営のトレーニング・ジムなどが開催する子供向けのコースに通う必要がある。もちろん『習い事』なので、全て有料だ。

 『習い事』に夢中になった子供が「もっと上手になりたい!」と言えば、親は我が子の能力をさらに引き出すべく、本格的なクラブ・チームに所属させ、練習場までの専属ドライバーとなって子供を支え、クラブ・チームの参加費用に加えて寄付金やボランティアも求められ……

 アメリカでは、子供の学力のみならず運動能力までもが、家庭の事情と経済状況によって大きく左右されるワケで。


「海で泳ぐのは無料タダだけど、サメがいるからね」


 サメがいるから。

 泳ぎ方を知らないから。


 なるほど、アメリカ人には泳ぎたくても泳げない複雑な事情があったのだ。

 だから、イケメンでゴリマッチョのアメリカ人男性が、バシャバシャと水飛沫しぶきをあげておぼれかけの子犬よろしく必死にもがく……もとい、泳ぐ姿を目撃しても、そっとしておいてあげよう。



***



 平和なビーチを襲う、恐怖の人食いザメ――


 そんなイメージをアメリカ人に植え付けたのは、サメ映画の金字塔『JAWS/ジョーズ』(1975年公開)の影響が大きいだろう。

 『凶暴な海のギャング』『超危険生物』など、極悪非道のイメージを持つサメだが、スクーバダイバーからすれば『一度は遭遇してみたい、そして、出来ることなら至近距離で泳いでみたい憧れの海洋生物』だったりする。

 「でも、スクーバダイビングって、サメに襲われる危険もあるんでしょう?」と聞かれることも多い。が、ご安心を。海の生物は、基本的にとっても臆病で警戒心が強い。ダイビング用の大型フィンを装着すれば、身長157センチの私でさえ全長2メートルを軽く超える。そんなダイバーを、お魚達(サメも魚類)は『なんだか得体の知れない巨大なヤツが来たっ!』と認識するそうな。 そういうワケで、警戒はされても「エサ」として認識される可能性は極めて低い。


 ただし、興味本位で近づいてくるサメを不用意に刺激すれば、途端に彼らの攻撃対象となってしまう。サーフィンや魚突きスピアフィッシング(=素潜りで、手もり水中銃スピアガンで魚を獲るスポーツ)を楽しんでいた人達がサメに遭遇して不幸な事故に遭う、というのが典型的なパターンだ。

 波待ちのサーファーがサメに襲われやすいのは、ボードにまたがったまま海面に浮かぶ姿が、視力の弱いサメからすれば大好物のウミガメやアザラシのように見えるから……というのは有名な話だが、それ以上に危険なのがスピアフィッシングだ。手銛で突いた魚から血が流れ出ている状態で泳ぎ続ければ、サメに「血の匂いだ! ケガをした獲物が近くにいるぞ!」と教えているようなものだ。


 ビーチから遠く離れて泳いでいた海水浴客が襲われた事例もあるが、これは、『サメのエサとなる魚が群れている水域』で『サメが捕食する時間帯(=早朝や夕方)』に『バシャバシャと音を立てながら』『単独(=群れから離れた状態)で』泳いでいた場合が多い。『』の全てがサメを刺激する要因となる。スピアフィッシング同様、「海面に弱った獲物がいるぞ!」とサメが思い込むに十分な状況を、海水浴客が自ら作り出してしまったワケだ。

 ビーチの浅瀬にサメが侵入することもある。お魚達(サメを含む)はキラキラしたものに惹かれる習性があるので、太陽の光を浴びてキラキラ輝くアクセサリーを着けたまま海に入れば、それだけお魚達の注目を浴びることになるのだと肝に銘じて頂きたい。


「なんだか見慣れない生き物がいるなあ、とは思ったんだけどさ……いつものクセで、ガブリとやっちゃったんだよね。そしたら、人間達がムチャクチャ怒って、僕らを駆除し始めたんだ! 信じられないでしょ? 勝手に僕らの狩り場に入って来たクセに、なんだって僕らが悪者呼ばわりされるワケ? ホント、迷惑なんだよね」


 海を棲み処とするサメにしてみれば、文句の1つも言いたくなるだろう。

 そんな彼らの汚名を晴らすべく、視聴者世帯数で世界最大のドキュメンタリー専門チャンネル『米国ディスカバリー・チャンネル(Discovery Channel)』が毎年夏に開催する特別イベントがある。


 題して、『Shark Weekシャーク・ウィーク』。


 その名の通り、1週間/24時間ぶっ通しで、サメ関連の番組ばかり次から次へと放映する「サメてんこ盛り」なイベント。1988年に海洋環境保全とサメに対する誤解を正すことを目的に初めて制作されて以来、「アメリカの夏の風物詩」として絶大な人気を誇っている。

 サメの生態を観察する研究者の日常を追ったドキュメンタリーや、サメ専門のスクーバダイバーによる迫力ある映像、そして、サメの襲撃に遭った人々の実際の映像と再現ドラマなど、朝から晩まで。「海が好き」「サメが好き」ならホントにオススメなので、是非とも『shark week』で動画検索して頂きたい。個人的には、気性が荒いことで有名なアオザメと命知らずのダイバーのツーショットが迫力満点の動画『Diving with Mako Sharks | Shark Week』が超おススメ。

 

 人気のあるイベントには、マスコットがつきものだ。

 メリーランド州にある『ディスカバリー(Discovery, Inc.)』の本社ビルには、シャーク・ウィークの期間中、巨大ホオジロザメ(の布製バルーン)が出現する。

 彼の名は『Chompieチョンピー』。サメ界のアイドル的存在だ。

 長方形の箱型ビルの外壁から大きな顔をのぞかせるチョンピー。その口元には鋭い歯がびっしりと並んでいる。布製バルーンとは思えない、精巧な作りだ。ビルの残り三方の壁からは、二枚の胸ビレと尾ビレがちょこんと付き出し、胸ビレから視線を上に動かした辺りの屋上には、ぴんと立った背ビレが……!

 百聞は一見に如かず。『Chompie shark』で画像検索し、外壁からどーんと顔を突き出した愛嬌ある姿をご覧あれ。



 

 さて、朝から晩まで、寝ても覚めてもサメだらけのテレビ画面を見つめ続けていると、ある欲求がムクムクと湧き上がってきた……


 「あなたサメのことを、もっと知りたい!」


 ホントのところは、シャーク・ウィークのドキュメンタリーを見ながら「ホオジロザメ以外、ぜーんぶ同じに見える! サメの英語名と日本語名が結びつかへんから、どの子がどのサメか分からへん!」と叫ぶ私に、「じゃあ、調べてみたら」と相方が即答したのがキッカケなのだけど。

 『Stay Home, Save Lives(家にこもって命を救おう)』の標語が、思わぬところで『Save Sharks(サメも救おう)』につながった。

 やるな、ディスカバリー・チャンネル。



 それでは、サメ同様、好奇心旺盛な私による「サメ豆知識」講座のはじまり、はじまり〜。


 サメの種類は、現在確認されているだけでも500種以上。

 そのうち、好奇心旺盛で攻撃性が高いため「人を襲う危険がある」とされているサメは、たったの6種。そんな彼らを、ざっくりとご紹介! 


①ホホジロザメ(Great white shark):映画『ジョーズ』で世界中を震撼させた「人喰いザメ」のモデル。超大型種で、完全肉食主義。学習能力が高く、その知能は犬や猫ほどだとか。沿岸性で海面付近を泳ぎ、沖合から海岸線付近まで侵入することもある。昼行性のため、人間との遭遇率が非常に高く、『白い死神(White Death)』の異名を持つ。レッドリストでは絶滅危急種(=3世代以内、あるいは10年以内での個体数の減少率が30%以上)。


②イタチザメ(Tiger shark):なのに英語名が「タイガー」なのは、身体にトラのようなしま模様があるから。好き嫌いが全くない超雑食性。「とりあえず、噛んでみる?」が信条。あらゆる生物(人間を含む)を捕食し、エサに成り得ないものまで貪欲に呑み込むため、『ヒレのついたゴミ箱(Garbage Eater)』の異名を持つ。外洋から沿岸まで行動範囲が広く、水深10センチの浅瀬での目撃例もある。


③オオメジロザメ(Bull shark):肉食傾向の強い雑食性。要するに、何でも食べるが「どちらかというと、お肉が好きなの」。沿岸性で、サメには珍しく、淡水や汽水域でも生息可能なため、河川や河口付近で人間が襲われた事例もある。


④アオザメ(Mako):時速35キロ以上の速さで泳ぐ、サメ界の最速スイマー。その姿は、鮮やかなメタリックブルー。その肉は、地中海周辺ではステーキ、日本では高級はんぺんの材料となるほど美味。フカヒレも高級品。気性が荒く危険だが、外洋性のため、人間との遭遇率は極めて低い。


⑤ヨゴレ(Whitetip shark):漢字で書くと「汚」。獰猛さでは他の追随を許さない、サメ界のアウトロー。恐れ知らずでとってもしつこいので、船乗りから大変嫌われていたという悲しい過去を持つ。彼氏にすると厄介なタイプ。レッドリストの絶滅寸前種(=3世代内に個体数が80%減少した、あるいは今後減少する可能性が高い)。かつては、沖縄の海にも頻繁に出没していた。外洋性。


⑥シュモクザメ(Hammerhead shark):スクーバダイバーの憧れ、サメ界のスーパースター。ハンマー型の頭部がチャームポイント。サメの中では珍しく、群れを成して行動する。沿岸性で『人を襲うサメ』のレッテルを貼られてはいるが、実際に彼らによる人的被害は確認されていない。


 上記の①から③のサメ達が、人間と遭遇する確率が高いがために「人喰いザメ(Man-eater)」の汚名を着せられている。

 前述のとおり、海の生物は基本的にとっても臆病で警戒心が強い。だから、彼らの生息地に人間がお邪魔する場合、彼らを刺激するような行動は絶対に慎んで頂きたい。

 ちなみに、ホホジロザメは沖縄から北海道まで、日本の海にも生息している。ご用心あれ。



*** 



 新型コロナウィルスに振り回され続け、気づけば、2020年も残すところ、あと4か月。いままでの8ヶ月、一体全体、何をしていたのやら。

 

 9月の第1月曜日は、アメリカに夏の終わりを告げる『レイバー・デー(Labor Day:労働者のための日)』の祝日。例年なら、夏休み最後の連休とあって、多くのアメリカ人が、家族そろって旅行に出掛けたり、バーベキューを楽しんだり、新学期の必需品を求めてショッピング・モールや大型量販店に押し寄せたりするのだが……

 こんなご時世だ。遠出するのはさすがにはばかられる。なにより、人が集まる観光スポットや店舗への外出は、感染の危険と隣り合わせだ。


 9月1日、「バージニア州の外出規制は、今後しばらく、フェーズ3のまま」との声明を州知事が発表。私が住む地域はバージニア州の中でも特に感染拡大が深刻なため、より厳しい規制ルールが敷かれている。外出する際は用心に用心を重ねて、布マスクはもちろんのこと、手指用除菌アルコールジェル、そして、その他もろもろ消毒用アルコールスプレーが欠かせない。

 アメリカでは車での移動が基本。なので、アメリカ人女性のバッグはとっても小さい。化粧品や飲み物など、かさばるものは車の中に置いて行くので、携帯端末とお財布が入れば充分。そんな小さなバッグの中に消毒用のスプレーボトルを詰め込み、バッグの外側にホルダー付のアルコールジェルを取り付ける。これだけで、「荷物が増えた」「面倒臭い」と感じるのが、アメリカ人。


 そんな面倒臭がり屋のアメリカ人が嬉々として創り出し、増殖を続けるモノがある。『新型コロナウィルス関連の新用語』だ。

 昨今のテレビやウェブ上で頻繁に見聞きする新しい英単語を知っておいて損はない。


 では、数ある新用語の中から、代表的なものを激選してお届けしよう。

 


【COVID -19】

 コロナウィルス感染症の正式名称。分解すると、『COVID(「CO(=corona)」+「VI=virus」+「D(=disease)+2019年』。

 「コーヴェッ、ナインティーン」的にDの音がほぼ聞こえない感じで発音すると、アメリカ英語っぽい。


【stay-at-home/shelter-in-place】

 「自宅待機」「屋内退避」のこと。これに「order(命令)」がつくと、「外出禁止令」となる。

 ちなみに、英語では単語をハイフン(-)でつなげると形容詞化する。動詞として使う場合は「stay home」が一般的。


【Lockdown】

 爆破予告や危険人物の目撃情報などで身に迫った危機を回避するため、屋内退避すること。

 前出の「stay-at-home」よりも危機感が一層強く感じられるので、新型コロナウィルスの感染拡大が深刻な州では「外出禁止令」の発令時、この言葉が使用される。


【self-quarantineクウォランティン

 新型コロナウイルス感染者(a coronavirus case)と濃厚接触した人(a close contact)が、潜伏期間(incubation period)の間、自主的に自宅隔離/外出自粛すること。

 相方と私が7月に経験したのが、これ。


【self-isolation】

 新型コロナウイルスに感染した人が、感染拡大を防ぐために自宅隔離すること。

 直訳すれば「自身の孤立」。強制的に隔離されている感がハンパない。

 

Covidiotコーヴィディオット

 『 COVID 』と『 idiot(愚か者)』を掛け合わせたもの。

 新型コロナウイルス危機の中、スーパーマーケットで買い占め(hoarding/panic buying)したり、外出自粛、マスク着用、ソーシャル・ディスタンスなどの予防策を無視する困った人達のこと。

 「何しとんねん」と思わず眉をひそめたくなるような人を見かけたら、それがCovidiotちゃん。


Moronavirusモロナヴァイラス

 『moron(おバカさん)』と『virus(ウィルス)』を掛け合わせたもの。前出のCovidiotと同義語。こちらの方が、悪意を持って迷惑行為をしている感がより強い。

 「コロナウィルスなんて行政の陰謀だ!」「マスク着用の強制は法律違反だ!」などと公共で騒ぐ困った人を見かけたら、それがMoronavirusちゃん。


Coronabesityコロナビズィティ

 『corona』と『obesity(肥満)』を掛け合わせたもの。外出自粛中に、ウィルスへの不安やストレスで食べ過ぎてしまったり、運動不足のせいで体重が増えること。

 ここだけの話、実は私も……


Quarantineクウォランティン and Chillチル

 自宅隔離期間中にイチャつくこと。元ネタは、好きな相手に夜のお誘いをするための有名なフレーズ『Netflix and Chill(ウチでネットフレックス見ながら、まったりしない?)』。

 毎朝チェックしている天気予報のお姉さんのお腹が日に日に大きくなっているのは、きっとQuarantine and Chillしちゃったせいだと思う。


Coronialsコロニアルズ/Corona baby】

 自宅隔離中にできた赤ちゃんのこと。元ネタは『Millennialsミレニアルズ( 11980 ~1990 年代に生まれた世代。ゆとり世代)』。

 感染が拡大し、公共の場では6フィートのソーシャル・ディスタンスを保つことが要求されるが、屋内での男女の距離は縮まるばかり……

 Coronialsが十代の少年少女ティーンズになったあかつきには、『Quaranteenクウォランティーン』と呼ばれるそうな。出世魚か。


Covidivorceコビディヴォース

 コロナ離婚。『COVID -19』と『Divorce(離婚)』をかけ合わせたもの。

 閉鎖空間で家族が一緒に過ごす時間が増えると、何かと面倒も増える。夫婦といえど、赤の他人。同じ空間にずっと一緒に居るのが耐えられなくなることもある。実際、アメリカでは感染拡大と共に離婚も増えているそうな。気をつけよう。


【Skin Hunger】

 「人肌が恋しい」と思う状態。

 ひとり暮らしの場合、外出自粛が長引けば長引くほど、人肌の温もりが恋しくなるのは当たり前。そんな時は、アニマル・シェルターから猫や犬をアダプトしよう。モフモフは世界を救う。




『うわっ、懐かしい! その言葉、とっくの昔に死語やん!』


 いつか近い未来に、そんなツッコミを入れながら笑い飛ばせる日が必ず来るはずだ。

 だから今は、マスクの蒸し暑さも、アルコール消毒の面倒臭さも、生活必需品の品切れが続いても、「仕方ないよね」と割り切ろう。



 とは言え、この連休中、ビーチでMoronavirusと化する困った人々が続出しそうなイヤな予感はするけれど……


(2020年9月6日 公開)

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