幾久しく

 昼夜の気温差が激しく、夜は特に寒くなってきた今日この頃。

 でもまあ、散歩を阻害するほどの寒さではない。

 だから、行く。


 病み上がり?に近い状態ではあれど、そんなものは気にしない。

 思えば、孟宗竹の筍堀りには出向いたが、真竹の筍掘りの時期には既に病院の中だった。

 通年であれば、散歩の過程で野の味覚を得ることができたはずなのだ。他にも初夏から晩夏にかけて、緑の萌える季節を見損ねた。


 真夏の昼間から呑むビールは旨いのに! これが一番の大損だろう。


 あぁ、後悔ばかりしていても埒が明かない。そう、前を向き歩くのだ!


 

 元々、歩くのが得意ではない体なれど、入院生活のお陰で更に不得意になりつつある。実際に長距離を歩くことで気付いたとも言える。

 

 出歩いたのは失敗であったか? 後悔先に立たずとはよく言ったものだ。

 しかし、出てきてしまった以上は行くにしても帰るにしても歩くしかない。どうせなら行こうではないか、人生諦めが肝心である。


 なぁに、夜酒を愉しむ為だ。あとは呑んで忘れよう。


 そう、結局は変わらない、これが日常。

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