第32話 精霊に祝福されし者

「アデリナ様ご紹介いたします、こちらはハルジオン公爵家のご夫人アリス・ハルジオン様でございます」

 レガリアに早馬を出してから僅か三日、私の予想より一日早くブランの地にご到着されたレガリア王国からのお迎え御一行様、その中に何故かおられたアリス様を引き連れ、アデリナ様の元へとやってきた。


「えっ、公爵夫人?」

 皆様アリス様の姿を一目見て目が点になってしまっている。

 分かるよ、その気持ち。だって数時間前の私と全く同じ反応をしているんだもの。






「やっほーリーゼ、おひさー」

 ブフッ

 数時間前、ティナからレガリアの使者が来られたと聞き、急ぎ客間へと足を運んだ私は銀の髪色をした一人の女性と対面する。


 そういえばティナはアリス様のお姿を見たことが無かったわね、こんな事なら事前に特徴でも教えておくんだったわ。

 アリス様の特徴上げろと言われれば真っ先に思いつくのが髪色ではないだろうか。私の青みがかった銀髪も結構自慢の髪色ではあるのだが、この方の髪色は透き通った混ざりっ気のない白銀に、風が吹けばサラサラと音を立てるかの如くなびくしなやかな髪質、彼女の侍女が良く嘆いているが、口さえ開かなければ無数の男性を虜にしてしまうというのも納得ができる。


「な、なんでここにいるんですか、アリス様」

 先にも説明したが目の前の方はレガリア王国の二大公爵家の一つ、武のハルジオンと言われるれっきとした公爵夫人。現在は子育ての為お仕事から一線を退いておられるが、こんなところまで気軽に出かけてもいい存在では決してない。


「なんでって、リーゼのお友達を迎えにきたんじゃない」

 いやいやいや、そんなちょっと駅まで迎えに行ってくるね、的な軽いノリで言われても正直困る。前世のように他国に渡る際にパスポートや検問所のようなものは存在しないが、国を渡るというのは自国の恩恵が一切受けられない事を意味する。

 例えば何らかの事故や事件に巻き込まれたとしても、その国に全てを任せねばならないし、犯罪に加担した場合でもその国の法律に則って裁かれてしまう。

 つまり無理やり冤罪を着せられ、身柄の引き換えに何らかの条件を突きつける事だって、絶対にないとは言い切れないのだ。


「だから言ったじゃありませんか、奥様が自ら迎えに行かれる必要はございませんって。それにお身体の方だって」

 私の困惑ぶりにフォローしてくださったのはアリス様の侍女をされているエレンさん。聞いた話では幼少の頃からずっと一緒に育ってこられ、アリス様にとっては私がティナを大事にするような掛け替えのない存在らしい。


「あの、お身体って何処か具合が悪いのでしょうか?」

「あぁ、大丈夫大丈夫、ちょっとお腹の中に子供がいるだけだから」

 ブハッ、ちょっと待って、今この人なんつった? お腹の中に子供がいる!?

 現在アリス様には男の子と女の子のお子様がそれぞれ一人づつおられる聞いている、するとお腹にいる子は三人目という事になるのだけれど、そんなお身体で馬車で二日とかかるブラン領まで来られたというの?


「大丈夫なんですか? 馬車って結構揺れるんじゃないんですか?」

 前世のように全ての道が舗装されているわけではなく、馬車は自動車のように振動が少ないわけではない。そんな状況がお腹の子供に悪くないわけはないんだけれど。

「心配しなくてもいいわよ、私にはこの子逹がついてくれているからね、馬車は風の結界で包んでいるからほとんど揺れは感じないわ」

 アリス様はそう言いながら膝の上で寝息を立てている蝶の羽を持った小さな女の子と、バスケットの中で眠るトンボの羽を持った双子の男の子を見つめながら優しく語りかけた。

 そうだった……、この人は精霊たちに守られているんだった。


 誰しも一度ぐらいは精霊という名を聞いた事があるのではないだろうか、メルヴェール王国で一生を過ごす人ならその存在を目にする事はないだろうが、この世界にも魔法や精霊といった生き物は実際に存在する。だけど精霊は人間の負の感情に敏感で、街や街道といった場所には近寄ろうとしないため、まず偶然目にするといった事すらほとんどない。しかもメルヴェール王国では近年の国民感情が荒んでおり、ここ100年以上はその存在すら確認できていないという。

 ならば魔法なら才能があれば使えるんじゃない、と思うかもしれないが実は魔法という現象を起こすには、精霊と契約して初めてその精霊が持つ属性の魔法を使える事が出来るので、いくら才能を秘めた人間であったとしても容易に使えるようなものではないのだ。それなのにこの人ときたら妙に精霊に好かれる体質なのか、今では多くの精霊を従えるてしまっている。


「ちょっと急いで来ちゃったから、この子達の魔力量ではキツかったみたいなの。今は帰りの為に寝ているだけよ」

「はぁ」

 ついつい寝ている精霊達を見ていたら、わざわざアリス様が教えてくださる。

 魔力量がどうのと言われても精霊や魔法に縁のない私では全く理解ができないが、要はレガリアの王都からここまで来るまでの約二日間、ぶっ通しで魔法を発動させっぱなしだったという事だろうか? それじゃ疲れを微塵も見せていないアリス様ってどれだけ魔力量を?

 一瞬昔ネット小説で読んだ『異世界に転生しちゃったのでチートしちゃいました』的なノリが頭を過ぎったけれど、違うよね?



「それじゃアリス様、着いたばかり申し訳ないのですが、皆様がおられる場所までご案内致しますので付いてきていただけますか、道はそれ程悪くありませんので」

「えぇ、いいわよ」

 ブラン領内は舗装されている道が多いので、ここからアデリナ様達がおられる別荘までは問題ないだろう。精霊達も疲れているようなので、アリス様お一人では魔法の連続発動はお体にも差し支えがあるはずだ。そう思い気遣ったつもりだったのだけれど、道中は揺れるどころか予想より早いスピードで目的地へ到着してしまった。アリス様の魔法、ハンパねぇー。


 これが数時間前にブラン領本邸で起こった出来事である。






「リーゼ、この方があなたの知り合いだという公爵夫人? それに何故公爵夫人が自らお越しになられたの?」

 一通り挨拶を済ませたあと、まずは長旅を休んで頂こうと簡単なお茶会を開いた。そこで隣の席になったアデリナ様がこっそり私に耳打ちをしてきたのだ。


「はい、私もまさかご本人が来られるとは思ってもおりませんでしたので」

「そう、それにしてもこれ程若い方だとは考えてもいなかったわ」

 普通公爵夫人といえば私達のお母様ぐらいの年齢を想像するのではないだろうか、実際この国でも特に問題が起こらない限り若くして爵位を継ぐ事は殆どない。だけど目の前のアリス様は今年で21歳になられ、私とは4歳、アデリナ様にとってはたったの3歳しか違わないのだ。


「何コソコソ喋ってやがる、主人あるじは正式に公爵夫人の席を預かった人間だぜ、若いからといって舐めてんじゃねぇぞ」

「ねぇぞ」

「! 人形が喋った!?」

 あぁ、アデリナ様は精霊たちの事を人形だと思っていたんだ。

「人形じゃねぇ、精霊だ」

「精霊だ」

「「精霊!?」」

 赤い髪の精霊が先に喋り、その後に青い髪の精霊が後に続く。アリス様が常に連れて歩いている三人の精霊のうちの二人で、確か名前がエンとスイ。もう一人バスケットの中で未だ眠っている女の子がリリーと言う名前だったと思う。

 ウィスタリア夫人も驚いているところを見るとお二人とも精霊を見るのは始めたなのだろう。因みに今回も弟君は体調が治っておらず、別の部屋でお休み中だ。


「コラ、失礼な喋り方をするんじゃないわよ。ごめんなさいねアデリナさん、この子たち心は優しいんだけれど、言葉づかいだけはどうしても直らないのよ」

「い、いえ、私の方こそごめんなさい。悪気があって内緒話をしていた訳ではなく、ただちょっと驚いてしまって」

 まぁ、流石のアデリナ様もアリス様の常識を逸脱した性格には驚きが隠せないのだろう、歳が一番近いオリヴィエお姉様ですらアリス様のノリには付いていけなかったのだ。その点何故か私だけは性格が似ていると言うか、話が噛み合ってしまうのよね。


「アデリナ様は精霊を見るのは初めてなんですか?」

「えぇ、話には聞いた事があったけれど、私は生まれてからこの国を離れた事が無かったから」

 メルヴェール王国には精霊がいない、それがこの国の常識だ。私だってアリス様以外が精霊を連れている姿など見た事がない。

「レガリアでも精霊は珍しい存在よ、私以外に精霊と契約している人なんてほんの僅かな人しかいないわ」

 精霊を何人と呼んでいいのかは分からないが、何十人もの精霊を従えているアリス様が言っても、説得力がまるでないと思うのは私だけではないはずだ。



「それじゃそろそろ本題に入るけど、レガリアはウィスタリア家の亡命を受け入れるわ。しばらくは監視の目が届く範囲で生活を送ってもらう事になるけれど、身の安全だけは保障します。それにもし再びこの国へ戻る事になった際にはそれをサポートさせてもらいます」

 ウィスタリア夫人とアデリナ様はお互い頷きながら静かに話を聞かれてる。


「それで私たちに求められるものは何でございましょうか?」

 お二人ともタダで受け入れてくれるとは思ってもいないのだろう、交渉とはお互いのメリットがあってこそ初めて成立するのだ。


「レガリアが求めるのは現政権の内部情報とそれに連なる詳細よ。もし何らかの文章や秘密の品があるのなら、空き家になった公爵家に忍び込ませてでも取りに行かせるわ」

「「……」」

 これは実質国の情報を売り渡せと言っているのだ、二人ともそう簡単には返事は出来ないだろう。


「心配しないでくださいアデリナ様、アリス様はこう言っているんです。本来のメルヴェール王国を取り戻すために何か情報はないかと」

 レガリア王国に他国を侵略する意図はないだろう、ただ隣国の窮地をこのまま見過ごせるほど薄情な国でもないのだ。


「……信じてもよろしいのでしょうか?」

「アデリナ様が私を信じてくださるように、私はアリス様の事を信じております。決して後悔だけはさせない事を誓わせて頂きます」

 お二人はお互いの顔を確かめ合いながら

「分かりました。全てをアリス様に委ねさせて頂きます」

 そう言いながら何処からか隠し持たれていた一枚の封筒を差し出してこられた。


「これは?」

 アリス様は差し出された封筒には手を付けず、一言質問で返された。

「二つの公爵家が謀反を企んだ証拠の品です」

「「!!」」


「それって血判状!?」

 思わず大声を出してしまったが、何故王都にあるはずの血判状をアデリナ様が持っているの?

 お父様の手紙では貴族達前で公開された後、血判状がどうなったかまでは書かれていなかった。だからてっきり謀反を真っ先に見破ったと言う、フェルナンド侯爵が何処かに保管されたものだと思い込んでいた。


「リーゼ、血判状の事を知っているの?」

 アデリナ様が驚いた様子で私に尋ねて来られる。

「はい、お父様から手紙を頂きまして」

 アデリナ様達には不安にさせない様敢えて伝えなかったが、こうなっては手紙の内容を話さない訳にはいかないだろう。私は出来るだけ詳しく王都で起こった内容を全員に聞いてもらった。


「それじゃ血判状が二枚あったというわけ?」

「いいえアリス様、お父様達はそれ程不用心ではございません。この血判状も元々は、ダグラスの裏切りをさせない為に保険として書かせたと聞いておりましたし、もしもの時はこれだけは持って逃げよと仰せつかっておりました。そんな危険な物をワザワザ二通も作って保管しているとはとても考えられません」

「待ってください、ダグラスの裏切りをさせない為ってどういう事ですか? 公爵様達は罠にでも嵌められたという事なんですか?」

 お父様の手紙には其処までの事は書かれてはいなかった。もちろん全てを鵜呑みにしている訳ではないが、証拠の品があるせいで公爵様の謀反を覆す事が出来なかったのだ。


「取りあえず中身を確かめてからね、構わないわよね?」

「はい」

 アリス様は一言アデリナ様に断ってから中身を確かめられる。

 そこには間違いなくお父様から聞かされた内容と、三人の名前の横に血判が押されていた。


「どうやら本物のようね、でもなんで二通も? それにダグラスとか言う者の名前も気になるわね。リーゼの話では貴族達の前で提示されたものには、一番下に書かれているはずの名前がなかったのよね?」

「はい、そのように聞いております」

 あれ? なんだろう、何かこの紙に違和感を感じてしまうのだけれど……


「ティナ、手紙を書く為の紙を一枚持ってきてくれる?」

「畏まりました」

「どうしたの?」

「いえ、この紙、何か変です」


「お待たせしました」

「ありがとう」

 私はティナから手紙用の紙を一枚受け取り血判状の紙と照らし合せてみる。

「これは、サイズが違う?」

 誰かが私の行動を見てそう呟かれる。

 二枚の紙を照らし合わすと血判状の方が僅か1行分程長いのだ。

 やっぱり……


「敵ながら上手い事を考えたわね、これだとダグラスとかいう者の名前が書かれている部分を切り取れば、何も知らない者からすれば二人の血判状として捉えてしまうわ」

 アリス様が私の行動を見て、真っ先に手紙に隠されたトリックを解いてみせる。


 私は前世でもデザインをしていた関係で紙のサイズには敏感なのだ。敢えて解りやすくAサイズとして説明すると、この世界で一般的な手紙サイズはA4サイズ、本来なら297mm×210mmとなるのだが、アデリナ様が持っていた血判状は更に20mm程長く317mm×210mmとなっていた。

 補足すると、Bサイズは印刷技術が発展した前世だから存在していたわけであって、この世界には存在していないし、レターサイズは元々北米が原点だと言われているのでこちらも存在していない。

 つまり特別な用途に使わない限り、この世界にある紙の企画サイズは一つしか存在していないのだ。


「それにしてもよく気付いたわね、私は言われるまで気がつかなかったわよ」

「まぁ昔からデザインに携わっていた関係で紙のサイズには敏感で……」

 余り詳しく説明すると前世の事まで話してしまいそうなので、敢えて言葉を濁らす様に曖昧に答える。

「あぁ、なるほどね。そう言えば昔、紙のサイズで大ポカしたことがあったわね」

「大ポカですか? アリス様もそんな事があるんですね」

 完全無敵とも思えるアリス様にも人間らしいところがあるんだと思えると、なんだか安心してしまう。


「あの時はAサイズで一番大きなポスターを作ろうってなってね、A全ってサイズで発注をかけたのだけれど、出来上がってきたのは一つ小さなA1サイズだったのよ。それで印刷所に文句を言ったらA全で発注をもらいましたのでって言われて」

「あぁ、よくあるミスですね。A全って一番大きなサイズだと思っている人も多いそうなんですが、実はA1サイズの事なんですよね。一番大きなサイズを発注する時はちゃんとA0サイズでって言わないと印刷会社には通じませんよ」

 あははは。

 私とアリス様だけでやたらと盛り上がって話に花を咲かす。


「ねぇ、さっきからA全だとかA1とかって何の話しているの? 私にはサッパリ分からないんだけれど」

「えっ?」

 アデリナ様が私にだけ聞こえるようにこっそり耳打ちをしてきた。

 あ、そっか。この世界じゃAサイズって単位は通じないんだった。しっぱいしっぱい……あれ?


「紙のトリックは分かりましたが、主人達のサインと血判はどう説明ができるのかしら?」

 今何かが引っかかったのだけれど、ウィスタリア夫人の一言で現実に引き戻される。


「それは多分紙をめくらずに其の儘書いたんじゃないかしら? そうすれば下の紙に筆圧が残ってしまうわ。

 この血判状の筆跡を見る限り、内容を書いたのはこのダグラスという者みたいだから、サインのところだけをなぞれば真似る事も不可能じゃないんじゃないかしら? 後は誰か適当に偽の血判を押せば一時的に誤魔化す事は出来るはずよ」

「そうですね、要は公爵様に血判状を書いたという自覚があれば、状況によっては信じてしまう可能性もありそうですね。そして誤魔化している間に本物の血判状を見つけ出しすり替える」

 簡単なトリックだとは思うけれど追い込まれていたり、状況が最悪な場面で見せられては、十分に確認している余裕もなかったのではないだろうか。


「それじゃ今頃必死になってこの血判状を探しているんじゃ」

 アデリナ様の両肩が僅かに震えているのがわかる。今になってこの血判状の危険性が分かってきたのだろう。今までは自分達の身を守るために隠し持っていたのだろうが、それが逆に自らの身を更に危険に晒す事になっていたのだ。もし捕まりこの血判状を取り上げられてしまえば、秘密を知ってしまったアデリナ様は間違いなく殺されてしまっていただろう。 


「恐らく今頃は必死になって探している頃よ、でも逆に考えればこれは彼らを追い詰める事が出来る切り札にもなるわ」

「そうですね、後はこれをどう切り出すかによって状況が変わってきます」

 いきなり王都に乗り込んで突き出したとしても一瞬でももみ消されてしまうだろうし、貴族達に話を持ちかけたとしても何処までが敵で何処からが味方になってくれるか分からない状況では、今すぐ動くのは決して得策とは言い切れない。

 だけどこれが道を切り開くための切り札になる事も間違いない。


「リーゼ、これはあなたが持っていなさい。アデリナさんもいいわよね」

「私がですか?」

「私からもお願いするわ。リーゼ、私たちの、この国の未来をあなたに託すわ」

「……分かりました、必ずダグラスの、フェルナンド家の悪事を明らかにし、国民に笑顔が戻る国へと変えてみせます」

 ブランの領民だけが幸せになれればと思っていたが、やっぱり国民が泣いている姿なんて見たくはない。

 私に何処まで出来るか分からないが、やれるだけの事はやってからでないと後悔してしまう。私はリーゼ・ブラン、国民から愛されたミルフィオーレ・メルヴェールの孫なのよ、ここで頑張らなきゃ何時頑張るっていうのよ。



 翌日の早朝、アリス様はアデリナ様達を連れてレガリアへと旅立たれた。だが、その出立を木陰から見つめる怪しい一団がいるのを、この時は誰も知らなかった。

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