かけっこ

かけっここけっここけこっこ

そやかけっこしませんか

そやかけっこしませんか

声は荒くも流れに沿って

指をあげるもからむ人なし


かけっここけた思い出も

今は記憶に落ちぶれて

額に汗かく夏の日の

街の角に涼む肩のみ


高度が下がれば上がるものあり

平行に保ついやらしさも

ある種の知恵なり


そやかけっこだそやかけっこだ

かけっこよりも皮肉がお好き

気持ちよりも言葉がお好き

いつの間にか一等賞にもってきたぜ、

だからもう、

かけっこなんてやらないんだって

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