聖夜

キリスト教徒でなくても

この日を祝う人はいる


敬虔な仏教徒でなくても

寺院で供養されるように


海の向こうに思いを馳せる

地球の裏まで思いは巡る


"あなたが欲しい"と

泣きながら僕に願った君は

ただ僕とは致命的にちぐはぐで


わかってる

わかってたよ

だから君も泣いてたんだろう?


残響する君の嗚咽

泣くことすらできない僕の

君の涙を拭うこともできなかったこの手で

なにが救えるっていうんだろう


誰が悪いわけでもないのに

争いは絶えないんだ


雪の降る夜は

鈴の鳴る夜は嫌いだよ


君の涙を思い出すから




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