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密室の中、俺と、俺の手を握るウィズ。え、なに?告白されるの?
「カズマさん、私、その...」
「いいんだウィズ、俺もウィズのことが」
「この街から出ないといけません」
「す...え?」
「魔王さんの娘さんが、新たに魔王軍を編成することになったんです。それで、私も呼ばれて」
「バニルは?」
「バニルさんには招集がかかっていません、娘さんは、城でバニルさんにいたずらされてましたから」
いたずらと聞くと、変な方を思い浮かべがちだが、きっとしょうもないことだろう。それでも、魔王の娘に少しだけ同情する。
「だから、今日でお別れなんです」
「今日!」
「はい、なので最後に1つ、お願いをしてもいいですか?」
「お願い?」
なんだろう、店を買い取ってほしいとかだろうか?それなら喜んで引き受けるが。(バイト抜きで)
「その...」
チュ
俺の頬に、柔らかいものが当てられた。
「カズマさんと、思い出を作らせてください」
やっぱりウィズは最高ですね。
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