第8話☆2人+1羽

☆2人+1羽

俺(尻尾2号)の前に一人の美丈夫(イケメン)+1羽が現れた。


「護衛の命を受け 参りました!カネサダと申します!」


片膝を着き俺に臣下の礼をとる美丈夫…そっと現状確認(ステータス)してみる。



名前 茨木童子 兼定(男)

年齢 149

レベル 23

体力 5600(+500)

妖力 1250 

力 350 (+130)

技 530 (+200)

術 230

魅 430



スキル 身代わり 生殺与奪 薬剤

装備 和泉守兼定


スキル 身代わり 片腕喪失であらゆる状況から生還出来る。

    生殺与奪 味方を切る事で士気を跳ね上げる(半判断力低下)

    薬剤 薬調合技能


「サムライ…副長…」


「はっ! 身命を賭し! 姫をお守り致します!」


トンデモナイ人を護衛につけられた…金剛の方腕(左手)の人で…副長な人…金剛はマジだ。


「ワタクシも!ヒメを守るわぁ」


もう一匹は八咫烏…ミサザキ先生の手の者か…女?…突っ込んではいけない…彼女は立派なレディーだヨ…


名前 八咫烏(女?)

年齢 340

レベル 27

体力 1240(+500)

妖力 2250 

力 180 (+130)

技 450 (+200)

術 410

魅 190



スキル 三本足(天・地・人)

装備 天狗の足輪 収納の足輪


スキル 天地人 天(光の矢)地(導きの矢)人(約束の矢)を放てる。


光の矢は太陽の力が宿る攻撃の矢、導きの矢は望みの方角に飛ぶ矢、約束の矢は契約を守らせる矢、射られた者は約束を違えると死に至る。


流石に皆強い!ココロ強い!?(/・ω・)/ ワーイ…


ちなみの分身尻尾2号の俺は…


名前 玉藻(尻尾2号) 伊織(女)

年齢 2

レベル 28

体力 14300 

妖力 60340 (+2000)

力 790 

技 496 (+200)

術 630 (+200)

魅 2250(-1200+200)


妖力ポイント240P


スキル 傾国の美女 傀儡  妖術(九尾)

装備  白面 白孤の巫女服


スキルの 傾国の美女 権力者を国を傾かせるほど魅了する。

     傀儡 魅と術の数だけ死者を操れる


尻尾は1号から9号まで有るが技の1号…力の2号…最強の3号と…げふんげふん…いる。(今回は2号)


さあ 気を取り直して!2人と1羽で未知の異世界を冒険だ!!そして!冒険者になって!俺TUEEEE!!などの鉄板ネタで盛り上がるぜ―――!


俺は弾けるぜ―――――!!!


「姫 御手をどうぞ」


美丈夫(イケメン)は終始…完璧エスコートをしてくる。(マジ!イケメン!!)


「ヒメ~!お肌のクリ~ムぬりぬりしましょ~UVカットなのぉ~」


カラスまじメイド!マジ便利!俺マジ役立たず!?


2人と1羽で森をズンズンと進んでいく…カラスもとい八咫烏先生!の導きの矢で『人間の街』を目指しバンバン進む…妖怪な俺達は『食事』『睡眠』『学校』『試験』『会社』『仕事』『死なない』『病気』が無いので…げふんげふん…日中夜問わず…目的地に向かって進んで行く。


空を飛べ?イヤイヤ…ミサザキ先生情報では『飛ぶ魔物』も確認されているので『地上の弱い魔物』を2人と1羽で撃滅しながら(俺何もしいてない…)進んでいる。


勿論 空中戦は可能ではあるのだが…一気に飛んで行ったら『冒険』ではなくなるじゃないか!『鬼&烏迎撃』で何もして(させて)もらえないけれど…気分的には『冒険中』なのだ。


勿論 倒したゴブリンやらオークやらは剥ぎ取りしてある『魔石』『右耳』『武器防具』などだ。


ギルドでムムム!と言われるんだぁ!そしてランクアップ!の前に~絡まれて~からの~雑魚一掃イベント!


ワクワクが止まらねぇ~!分身!マジ便利です!これこそ!チート!家でお茶飲みながら冒険をする!ゲームと変わらない!?アチラの俺は…本体に意識を移してみる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「入植者が来た場合のシミュレートを…」


「通貨は…」


「村と町の何方に…」


「税はいかほど…」


どうやらミサザキ先生と長い間会議しているようだ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


疲れが無い『妖怪』は24時間以上100時間でもぶっ続けで働ける…


「仕事しているじゃない…」しかも猛烈に…


どうやらあの歌は嘘のよう…そう言えば『2号な私』も既に80時間も歩いている。


「休息しましょう! 食事と!寝床の確保も!」


「「はっ!!」」


そう言えば この世界の軌道周期やこの惑星の自転は地球とほぼ一緒なようで、ミサザキ先生が天体観測などして…勝手に九尾座とか酒吞座とか天狗座を指定し『大妖三角』とか言っていた。


季節は四季では無い秋と春しかない…もののけ大森林と名づけたこの一帯の森は…九州クラスの大きさが有った。


大森林の中に人類の痕跡が無いなは正直ありがたい事で、侵略者に即認定される事は今の所は避けられそうである。


まあ…気付かれ侵攻されても…熊本城をモデルに作り上げつつある城郭は西郷隆盛をもってしても「清正公に負けた!!」と言わしめるであろう!!


どうも…過剰な拠点を作りあげているような…こちらの世界の文明を見ていないので、過信は出来ないのだけれど…空飛ぶドラゴン部隊とか地面を掘り進む巨大土竜とか核爆弾も吃驚な超魔法など存在するかもしれない…から


ドラゴン軍団VS三大悪妖怪…くっくっく…くたばれファンタジー!と叫びながら…逃げよう…城だ!要塞だ!守りを固めるんだ!!我が本体よ!頼んだぞ!!


お供が優秀過ぎて…快適冒険をする俺…もう大森林は飽きた…イベントよ起きろ!!


今日もカネサダの煌きスマイルは眩しく…八咫烏の入れてくれるお茶が超美味しい…明日はいい日に成りそうだ。


俺の冒険は始まったばかりだ!(続)


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