No.002 [ Story of the boy who eaten the heart]


その少年は幼い頃

ものすごくおはなしがすきで人々にお話を披露していました。


でもある日、魔女にわるい魔法をかけられて

世界の色をなくしました。


それからの日々はただただ淡々と進んで

味のないガムをずっとかんでいるようだった。


そんなとき少年は、すてきな歌声を持つ妖精に出会い

優しさや歌うことを教えてもらいました。


モノクロの世界がすこしだけ色づいた気がした。

微かな希望がみえたと少年は嬉しくなった。

それから歌うことがたのしくなり、世界が変わっていくように見えた。


だけど数年たったある日

いつものように歌を歌っていた少年の目の前に

大切な人のフリをした魔女が現れた。


少年は、絶望した。

それと同時に声を奪われ心を喰われただの空っぽのうつわになってしまいました。


END


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