第8話

本当は気づいてた


いつも隣から大きな物音がするから


悲鳴だって聞こえる


だけど、何もしなかった


言わなかった


気づいた時に優の親を止めていたら


もしかしたら、何か変わっていたのかもしれないのに


だったら何故なにもしなかったのか?


それは



怖かったから


隣から何かを殴る音、悲鳴


毎日のように聞こえた


助けたいって何度も思って止めようとしたことがあった


だけど、怖くて何もできなかった


最低だよ、オレは

気づいてたのにな


優の方が凄く怖いし痛いのにな…


だから、優が消えたって知って絶対に見つけるって決めたんだ


優は俺にとってとても大事な存在なんだから

だって優は俺の_________だから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る