MA・SA・I のA・RA・SHI


しばらくウンバボを叫び合った後、私は手荷物からある物を取り出した。


そう、プレゼントのエプロンだ。


因みに提案者は川添さん。


プレゼントに何を持って行けば良いのか相談をした所。


『エプロンで良いんじゃね?』


と言われたので、ピンクのフリフリエプロンを大量に用意したのだ。


「コレ、ヤル」


私はマサイ達にエプロンを差し出し、付け方を教えた。


「「「「「ウンバボ!ウンバボ!!」」」」」


裸にエプロンと槍。


マサイ達は大はしゃぎ。


どうやら気に入って貰えたようだ。


私もバイト先で使っている紫のエプロンを持参していたので、それを身に付ける。


それを見たマサイ達は自分と色も形状も違う格好に、また私だけを置き去りに酋長ともに話し込んでいる。


そしてこっちを見たと思ったら。


「「「「ウンバボーー!!」」」」


「おぉう!?」


いきなり数十人で私を抱え上げた。


何やら私だけが紫のエプロンなので、1番偉いと思われた様。


そして…


「ぎゃあああー!!」


そのまま猛ダッシュで走り出した。


…私の運命やいかに。


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