彼は誰よりも、最後まで、祖国フランスを愛した。

ナポレオンがエルバ島を脱出したとの報。
かつて彼を退位させたフランス軍元帥ミシェル・ネイは、再び皇帝とともに戦うことを決意する。

まずは、連載完結おめでとうございます。
最初に「登場人物」を見たとき、知っている人物はナポレオンだけでした。
ナポレオンが主人公だと思って読み始めたのですが……実は、ナポレオン自身が何を考えているのかは、案外わからない。
一度背き、再び彼の部下となったネイの目から見て、皇帝の姿はかつてとは違っていた。
皇帝に信頼されていないのではと逡巡しつつも、祖国フランスのために、戦う。
……ああ、これ、ミシェル・ネイの物語なんだ。

踊ってるだけで会議していなかった人たちはともかくとして。
実際に戦場に立つ軍人たちは、フランス側も、敵側も、真剣に戦っている。
ウェリントン公爵。
前進元帥ブリュッヒャー。
ブラウンシュヴァイク公爵。
改めて「登場人物」に戻ると、当初は文字でしかなかった名前が、確かに存在した人物として迫ってきます。

そして、決戦、ワーテルロー。

タイトルの意味がわかったとき、感動しました。
男たちの熱い100日間を、皆様もどうぞご覧ください。

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