第48話 侍女登場の猫

 ある日、カモミールの家でグデグデしていたら、いかにも旅人風の女性が訪ねてきた。

「えっ、あなたは!?」

 カモミールの驚きの声と共に、女性は丁寧に礼をした。

「お探ししました。カモミール様」

「ど、どちら様?」

 わけが分からず聞くと、女性はこちらにも礼をしてきた。

「お初にお目にかかります。私はロゼッタと申します」

「ロゼッタは私の侍女だったのです」

 ……じ、侍女!?

「いや、これはなんというか……」

 こういうのに馴れていない私は、どうしていいか分からなかった。

「ロゼッタ、取りあえず中に入りなさい。詳しく事情を聞かせて」

 わーい、カモミールが王族に戻った~。

「はい、失礼します」

 ロゼッタは家の中に入った。

「さっそくだけど、状況を説明して」

 カモミールはダイニングの椅子を勧めた。

「はい、どこからお話しすればよいか……」

 ロゼッタはゆっくりと語り始めた。


 カモミールの国が襲われた時、当然ながら逃げたのは彼女だけではなかった。

 散り散りになりながらもなんとか逃げ延びたロゼッタは、自分が仕えていた王女の行方を追ったそうな。

 彼女が王族専用船に乗り込むまでは目撃されていたので、潮流などを計算してこの大陸の可能性が高いと割り出し、海に近いエリアを重点的に歩き回った結果、凄腕の拳銃使いがいるという噂を聞く。

 あとはその噂を辿った結果、こうして何とか巡り会ったというわけだ。

 話せば簡単だが、恐るべき執念と根性である。

「苦労を掛けましたね。ありがとう」

「いえ、侍女の務めです」

 涼しい顔でいうロゼッタは、なんか格好良かった。

「な、なんか、邪魔っぽいから、私はこれで……」

 いきなり流れ込んできた王宮の空気は、庶民猫にはちょっと重い。

 そそくさと撤収しようとしたのだが、普段は見せない素早さでカモミールに抱きかかえられてしまった。

「ロゼッタ、こちらが命の恩人のカレン様です。同時に、我が主であり『永久の式』を行った相手でもあります」

「畏まりました。では、我が主も同等。カレン様、何なりとお申し付け下さい」

「や~め~ろ~!!」

 こ、殺せ。いっそ、ひと思いに!!

「ロゼッタ、カレン様はシャイなのです。普段はフランクに接してあげなさい」

「はい」

 シャイとかそういう問題じゃねぇ!!

「あっ、カレン様。その白衣の裾が少しほつれています。お直ししますね」

 良かった、ロゼッタの口調が少し平らになった……。さすがというかなんというか。

 私は白衣を脱いでロゼッタに渡した。

 すると、背負っていた巨大な背嚢から裁縫セットを取り出し、鮮やかな手つきで直してしまった。速い!!

「これで大丈夫です」

「あ、ありがとう……」

 ぬっ? ちょっぴり長かった袖の長さまで直っている。恐るべし!!

「失礼ながら、喋る猫様には初めてお会いしました。驚いております」

「まあ、みんな最初はそう言うよ。ロゼッタもやっぱり吸血鬼?」

 ついでに聞いてみると、彼女は牙をちょっとだけ見せた。

「はい、お察しの通りです。カレン様の血液を吸いませんので、ご安心ください」

「アハハ……」

 冗談か? 今のは。

「さて、私が普段お世話になっている皆様にご挨拶なさい。今、招集を掛けますから」

「はい」

 かくて、思念で繋がる皆様に、ロゼッタの存在は知られる事となったのだった。


 私はよく知らないが、侍女が主と床を並べる事など絶対にあり得ないらしい。

 しかし、ここは王宮ではないとロゼッタを宥め説き伏せ、私はカモミールの隣に魔法で適当に寝床を作った。

 お陰でだいぶ室内が狭くなってしまったが……後で拡張するか。

「これで、カモミールもロゼッタも落ち着いたでしょ」

「はい、国を少し思い出します」

 カモミールがニコニコ笑顔で言った。

 なんだかんだ言って、異国から来て一人では心細かっただろう。うん。

「私もずっと心配でしたので、これで安心できました。ありがとうございます」

 ロゼッタに礼をされるとむず痒い。

「いいからいいから、畏まらないで。それと、『様』は……」

「ダメです」

「ダメです」

 ……。

 なんだよ、二人揃って言わなくたって。

「……分かった。不毛過ぎるからやめておく。さて……夕方か。半端だね」

 部屋の時計をチラッと見て、私は言った。

 どっか行くにしても半端、食事するにしても半端、おやつタイムは過ぎている……。

「……カレン様の洋服でもお作りしましょうか?」

「えっ?」

 いきなり変な事を言い出したロゼッタに、私は変な声を上げてしまった。

「ロゼッタの趣味は洋服作りなのです。せっかくですから、一着どうですか?」

 カモミールが笑顔で言った。

「えーっと、まあ、そういうことなら……よろしく」

「では、採寸から」

 私は知った。あのデカい背嚢の中身がほとんど生地である事を。

 そして、王宮の怖さを……。


「……」

 なにせ、私は猫なもので量産は簡単だっただろう。

 使う生地だって、さほどでもなかったはずだ。

 しかし……。

「これ、口調直さないとダメ?」

 山と積まれた衣装の全てが、いかにも王族チックなヒラヒラたっぷりの、やたらゴージャスなものだった。

「いえ、普段着ですから、そのままで……」

 ……ふ、普段着!?

「あらら、やってしまいましたね……。カレン様、これでも庶民的のつもりなのです。お許しください」

 カモミールが苦笑した。

「あの、なにか失礼を……」

「ああ、大丈夫。これ普段着だから!!」

 心配そうなロゼッタを何とかフォローした。

 ……これ、着ないと悪いよね。笑いものだわ。はぁ。

「さ、さて、そろそろ晩ご飯か……」

 どうも上手くいかない。今度は、晩ご飯にはちょっと遅い。

「では、料理してきますね」

 カモミールが台所に立つ姿を、申し訳なさそうに見送るロゼッタ。

「あれ、料理しないの?」

「はい……料理はコックの担当でしたので。私は料理が出来ないのです」

 よく分からんが、そういうもんか。

「まっ、私はもっぱらこれだけどね」

 私はいつも持ち歩いている猫缶を開けたのだった。


「よぅ、たぬ……ぎゃはは!!」

 ほら、笑われた。

 いつも通り現れた細目が、目に涙まで浮かべて笑ってくれた。

「いいでしょ、ゴージャスで!!」

「だって、お前たぬ……ごきゅ!?」

 そんな細目をぶっ飛ばしたのは、奥さんの三毛だった。

「それいいです。どこで売っていたんですか!!」

「えっ?」

 こういうの好きだったのか。三毛よ。

「うん、ロゼッタが作ってくれたんだけど……」

「行ってきます!!」

 おーい、店。どこへ行く、三毛よ。

「あっ、先生……はぅあ!?」

 たまたま出勤途中だったのか、今度はシロが通り掛かって目を輝かせた。

「それ、どこで……」

 ……お前もか!!

 そして、通り過ぎる女の子女の子が全員反応し、男どもには大笑いされた。

 ほら、猫って新しいの好きだからさ。

 かくて、「街」の女の子の間で、一大ゴージャスな服ブームが巻き起こってしまった。


「ごめんねぇ。猫ってほら、アレだから……」

「いえ、これほど幸せな事はありません」

 ロゼッタに謝ったのだが、彼女はせっせとバックオーダーを片付けつつ、本気で幸せそうだった。

 いやまあ、嫌じゃなきゃいいんだけど……。

「ロゼッタ、少し留守にします。お願いしますね」

「はい、畏まりました」

 カモミールは私をそっと抱え上げた。

「……気のせいだと思うのですが、少し重くなったような気がします」

「はぐぉ!?」

 月並みだけど、がーん!!

「さて、行きましょう!!」

「……」

 失意の私を抱えたままカモミールは馬車に乗り、ガタゴトとどこかに向かって行く。

「……ねぇ、本当に重くなった?」

「はい」

 ニッコリされても……ガックシ。

 もはや、どこに向かうかなんてどうでもよかった。

 そりゃ、最近食欲が旺盛で猫缶を三つとか食ってたけどさ。

 ラグだもん、ラグドールだもん。デカいもん。重いもん!!

「……絶食する」

「リバウンドしますよ。薬師ならお分かりかと」

 ……くそぅ!!

「確か……痩せ薬の処方が……」

「ダメです。高カロリーの猫缶ばかり食べるからそうなるのです」

 ……返す言葉がない。

「さて、それはさておき、ちょっと漁港まで行ってみましょう。なにかあるかもしれません」

「……この話しておいて、それって酷くない?」

 ううう、馬鹿野郎!!

「大丈夫です。カレン様を柱に縛り付けておいて、目の前で美味しく頂きますので」

「んな!?」

 お、おい、セリカか。いつから性格悪くなった!!

「冗談です。重くなってしまったものは仕方ないので、なにか食べましょう」

「こ、こら!!」

 そのニッコリ笑顔に騙されるか!!

「帰る!!」

「ダメです」

 カモミールはゴリっと私に拳銃の銃口を押し付けた。

「……」

 や、やっぱり、性格悪くなっている。

 ロゼッタが来たら、タガが外れたか?

「フフッ、これでも国では結構なお転婆で知られていたのですよ」

「う、うん、そうみたいね……」

 馬車はガタガタ行く……。


「もう、なんでこんな目に……」

 漁港近くの食堂で、焼き魚をバリバリ食べながら、私はブチブチつぶやいていた。

「カレン様を誘拐してしまいました。どうしましょう」

 こちらはお刺身定食のカモミールだ。

 猫に生魚は禁物だ……って、それはいいとして。

「誘拐って……。どうしたの、急に別人になっちゃって?」

 食べる手を休め、私はカモミールに聞いた。

「国を思い出したせい……でしょうか。今日だけは、少し暴れさせて下さい」

 カモミールはニッコリ笑った。

 ……まあ、いいか。

「で、誘拐犯殿。お次はどちらに?」

「そうですね、銀行でも……」

 それ、少しじゃねぇ!!

「待て待て待て!!」

「いえ、口座を作りに……」

「……あっそう」

 なんだよ、もう!!

「ついでに、ちょっと奪って……」

「それはダメ-!!」

 とまあ、一日中振り回され、いい加減ヘトヘトになった私が連れて来られた場所は、今まで存在も知らなかった小さな海岸だった。

「ここは、調達のお仕事で回っている最中に見つけた場所です。考え事をするにはいい場所ですよ」

 カモミールが言う通り、辺りには人がいない。

 波の音だけが聞こえる落ち着く場所だ。

「……私は王女である事を捨てた身です。しかし、まさかロゼッタと再会出来るとは思っていませんでした。その事は喜ばしい事なのですが、どうしても王族としての振るまいが出てしまうものですね」

 カモミールが苦笑した。

「いいじゃん。無理しないで。王族は王族なんだし、カモミールはカモミールだし」

 私は日が傾いた海の先を見つめた。

「付き合いにくくないですか?」

「どこが? いきなり拳銃突きつけて、一日中引っ張り回すお転婆さんを?」

 私は笑った。

「やはり、カレン様はカレン様ですね。安心しました」

 ……フン、今さら。

「ロゼッタは超が付くくらい、根っからの侍女です。私があの宣言をした以上、全力をもって尽くすでしょう。堅苦しいですよね」

「うん、猫的につらい……」

 正直、キツい。カモミール一人で蕁麻疹が出そうな状態をやっと克服してきたのに、またアレルゲンが増えてしまった。

「ごめんなさい。あのように言わないと、私に対してフレンドリーに接する皆さんになにをするか……ちなみに、拳銃を抜く速度は私と同じ0.2秒です」

 おいおい、おっかねぇ侍女ね。

「……ちょっと借りたわよ」

「え、ええ!?」

 私の手には、カモミールのホルスターから勝手に引っこ抜いた拳銃がある。

 もちろん、猫の手では持てない。

 魔法で人の手形に一時的に形を変えてあり……見た目はキモイ。

「い、いつの間に……」

 私はちょうど五十メートルくらい先にある木の上にあった小石目がけて、引き金を引いた。

 パンと吹き飛ぶ小石。銃をカモミールに押し付け、私は息をはいた。

「私だって、昔から薬師をやっていたわけじゃない。前が王女だろうが侍女だろうが、私には関係ないわ。今は今よ」

 私はカモミールに振り返った。

「ってわけで、気にしないでいいわよ。そのうち馴れるから……」

「……はい!!」

 こうして、私たちは帰途についたのだった。


「歓迎会?」

 カモミール宅を訪れた長剣兄ぃの言葉に、私は聞き返してしまった。

「ああ、うちの女子会チームがな、どうしてもやりたいそうだ。ロゼッタの歓迎会」

 これに焦ったのはロゼッタだった。

「い、いえ、私はそのような身分では……」

「お言葉に甘えましょう。ロゼッタ、あなたはもう侍女ではない……といっても、聞かないですよね」

 カモミールが苦笑した。

「……申し訳ありません」

「まあ、王女でも侍女でも弟子もなんでもいいから、とにかく行こう。人の好意は受け取っておくものよ」

 いつまでもグチャグチャやっていたら始まらない。

 私は二人を促し、三人で長剣兄ぃに付いてセリカの家まで行った。

「おっ、来た来た。話しは大体聞いてる、長旅お疲れさま~!!」

 いつも大体明るい罠姉さんが音頭を取り、ささやかな宴会が始まった。

 みんな適当に騒ぎ始めた頃になって、ロゼッタがお酒のグラスを持ってフッとちょっとしたバルコニーに消えた。

 チラッとカモミールに目配せしてから、私はさりげなくその後を追った。

「やっぱり落ち着かない?」

 外を見てボンヤリしていたロゼッタに声を掛けると、彼女は飛び上がった。

「か、カレン様……」

「ゴメンゴメン、驚かせるつもりだった。いやー、みんな騒ぐの好きでねぇ。今日は肴になってちょうだい」

「いえ、ありがとうございます。ただ、馴れていなくて……」

「最初から馴れている人なんていないわよ。王宮じゃなかっただろうけど、ここじゃこれが当たり前。まあ、気楽に飲んじゃいなさい」

「……はい」

 なにか自信なさそうな返事を返した時、イタズラ屋の罠姉さんがロゼッタを呼んだ。

 なんだ、またやったら……フフフ。って、やらない約束だったか。

「はい、これも聞いています。ロゼッタもカレンの所有物らしいから、例によって例の……痛っ!?」

 全くワンパターンな罠姉さんとカレンの首元に、あの文字が浮かび上がった。

「お二人共、全然懲りてないようなので……今度は消せませんよ?」

 ニコニコ笑顔のカモミールの額に、怒りマークが三つ浮かんでいる。怖い!!

「ま、マジ!?」

「そ、それはちょっと!?」

 ……馬鹿め。

「つか、あの二人特に要らないんだけど……」

 私の一言で、その場にガックリと膝をつく罠姉さんとセリカ。

 可哀想なのは、むしろ私のような気がするのは気のせいだろうか?

「あれ、本当に一生物なので……諦めて下さい」

 カモミールに言われちょっとガックリきた私だったが、こうなったら飲むしかない。

 普段はあまりお酒を飲まない私だが、実は大好物なのだ。

 こうして、宴会は一部を除いて和やかに終わったのだった。


 それは杖姐からの申し出だった。

 なにか体が怠いので、少し診て欲しいと。

 セリカ宅の寝室には、あえて扉は付けていなかった。

 そこで、みんなに協力してもらってシーツで目隠しを作ってもらい、罠姉さんには服を脱いでもらって診ていた。

 私とコンビを組んでいるのはシロだ。私の魔法探査では特に異常はなかった。

 体にも目立った外傷のようなものはない。

「うーん、なんだろう?」

「少し、魂に変異がありますね。ちょっと診てみます」

 蘇生士というのは蘇生に特化した医師だ。私はサポート役である。

 シロの言葉に私はうなずいた。

「術式……えっ?」

 シロが声を上げた。

「どした?」

 しかし、シロはすぐに答えなかった。

「……魂の力が弱まっています。これをなんというか、先生ならお分かりですよね?」

 ……まさか!?

「……寿命?」

「はい」

 杖姐がいくつか知らないが、まだ若いはずだ。

 なのに、寿命?

「魔法使いに多いんです。特に、優れた使い手に……魔力の源泉は魂の力ですから。強力であればあるほど……」

 シロが小さく息をついた。

「そうか。寿命か……聞いてはいたが、まさかこんなに速いとはな。ありがとう」

 杖姐はベッドから起き上がろうとした。

「治すといういい方はおかしいですが、先延ばしにする事は可能です。補強すれば、今のまま魔法を使っても、あと百年は生きられます」

 シロが杖姐に告げたが、彼女は首を横に振った。

「いや、構わん。魔法使いを志した時から覚悟はしていた。百年も生きたいとは思わん」

 再びベッドから起きようとした時、私は注射針を杖姐の腕に突き立てていた。

 全く、こんな時は医師の資格が役に立つ。

「な、なにを……」

 杖姐はぱったりとベッドに倒れた。

「キシロカベロンニート25CC投与。数時間は寝てるわよ」

 私はシロにニヤッと笑みを送った。

「また無茶を……。分かりました、今のうちにやっちゃいましょう」

 すまんね。私もシロも不良なもので。

「では、術式……」

 こうして、杖姐のオペが始まった……。


「こら……」

 私がベッド周りをウロウロしていたら、目を覚ました杖姐に首根っこ引っつかまれた。

「あ、あれ、おはようございます!!」

 睨む杖姐はマジで怖い。

「お前……なにかやったな。疲労感が抜けている……」

「ね、寝たからじゃないですか?」

 ツラい。この言い訳はツラい。

「馬鹿者……。礼を述べるべきか、怒るべきか、本気で悩むから困る」

 ……睨まないで、チビリそう。

 その時、そっとカーテン代わりのシーツが少し開いて、カモミールとロゼッタが入って来た。

「失礼します。どうしても気がかりで、そっと拝見させて頂きました。確かに、カレン様たちの行動は、褒められたものではありません。しかし、そういう性分なのでしょう。許せとはいいませんが、この場は怒らないであげて下さいませんか?」

 カモミールが丁寧に礼をすると、控えていたロゼッタもそれに倣った。

「……怒れなくなってしまった。全く、お前たちは」

 杖姐は私を放してくれた。

「……ごめんなさい。シロ、撤収するわよ」

 誰に謝ったのか、自分でも分からなかった。

「はい!!」

 薬草やら薬品やらを片付けている間に、杖姐は素早く服を着た。

 そして……。

「今度からは、起きている時にやってくれ。悩まずに礼が言えるからな」

 杖姐は小さく笑みを浮かべた。

「そうする。なんかあったら呼んで!!」


 ……この後、カモミールに死ぬほど怒られた事は言うまでもない。

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