たいした雨でもない

たいした雨でもない夜

傘を持たずに歩く

外套のフードを被り

路地裏を行く


後ろから近づく

何者かの影に怯える

すぐに外灯が投じた

自らの影と認識する


影に追い越されていく

イヤホンをして何も聞かず

自らに言い聞かせて歩く

たいした事でもないよと


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