第20話 俺の地元で大暴れ? (3)

(本文)

 それについでにね、良く見ると、俺の持ち物。まあ、元奥さまだけど。泣くのを止めてね、俺の方を向いているよ、男達と一緒にね。目も真っ赤だし、鼻水も少し出ているよ、綺麗なお顔が台無しだよね!


 そう思うとさぁ、俺なんだか拍子抜けたよ。苦笑いしながら、そのまま急降下だよ!

 それでね、フレイヤの前に立ち、男達の壁になったよ。

 するとね周りにいた男達、俺が突然現れたものだから、それはもうビックリしているね。

 その様子を見て俺は、こいつら馬鹿な奴らだなぁ~! と、思ったね。

 その後は思わず鼻で笑いそうになったよ。だってこの後は、俺の天罰下るのに、馬鹿な奴らだなぁ~!と、更に思ったよ。

 ではでは、行くね俺~! こいつらに天罰をくらわすよ!


「「「うぎゃ、ぁあああああああああああああああああああああああぁ!」」」


 俺の周りから沢山の断末魔が響きわたるよ──‼


 もう完全に切れた俺だね!

 だってさぁ、こいつら、俺の持ち物に触れたんだよ、勝手にね!

 だから許さないよ! もうみんな殺してやる……


 そう思うと俺の周り、次から次へと首が飛んでいくよ! だから断末魔も響きわたるしね。そんな訳だから、俺達の周りから慌てて、男達逃げて行くね!


「た、助けてくれ──!」


「えっ、駄目だよ! 殺してやるよ!」


「うわぁ、ああああああぁ、死にたくないよ!」


「うぅ~ん、駄目だよ、殺してあげるよ!」


「た、助けてください……」


「いいや、駄目だよ! 痛くないから! 直ぐに終わるからさぁ!我慢してね!」


「うぎゃ、ああああああああああああああああああああああああ──‼」


 と、まぁ、こんな感じでね。次から次へと処理をしていったのよ、周りにいた輩をね。

 でもさぁ、俺も先ほどというか、自分自身でも、こんな容姿にはなっているけれど。

 まだまだ人間だとは、思っていたんだけれどもね。全然人を殺す事に抵抗がないんだよ。気持ち悪くもならないね。それどころか楽しんでいる所もあるよ!

 だから本当に容姿ばかりではなくて、中身まで人間を止めてしまったかも知れない、俺なんだよ……


 そんな事をふと、思いながら、更に次から次へと、周りにいる人達……それどころか全然関係もない人達までも、手にかけていく俺だよ!

 もうテンションが上がり、体の中のアドレナリンも、全体に回って自分自身も抑えられなくなっているよ。

 こうなると、もう駄目だね。神だろうと俺に嫁に触れるものは、今回は許さないよ!

 だから訳分からない言葉を独り言のように唱えて、発動するよ魔法をね……


 するとたちまち、この辺りの商店街は火の海に変わったよ。またまた、辺りから断末魔が響きわたるよ──!


 そしてもうラグナロクが起きようと、構いはしないさ! 今度はね! 神達だろうと、負けないし! フレイヤも渡さないよ、俺はね……


 なぜだか分からないけど、不思議な言葉と、訳分からない記憶が走馬灯のように俺の脳裏に走るんだ! それが大変に不思議な事だと思う、俺自身なんだけれどもね?

 そんな不思議な事を思いながら、まだまだ殺戮を楽しむ俺だよ……



 ◇◇◇◇◇





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