第8話 再婚するための自己紹介? (2)

(本文)

「あのね……彼女?ではなくて……奥さん?と、いうか奥さま?と、読んでいいのかな……?」


 ──取りあえず聞いてみたよ。俺の奥さまに?

 そう呼んで良いのかと聞いてみたよ、俺はね?

 だって分からないから、俺は……?


 するとね、俺の奥さまだと言い切る、彼女はさぁ……


「……え?あああ、別にかまいませんよ。貴方の妻ですから……フレイヤと名前を呼び捨てにしてください。貴方の妻ですから、わたくしは……」


 彼女……と、いうか、俺の奥さま。フレイヤという名前らしい?

 ……片手でね、涙を拭きながら、しおらしく見上げて、答えてくれた、俺にね……


 なにかさぁ、奥さまの様子を見てたらね。またまた、俺の胸がキュンキュンとしてきたよ!

 ……思わず萌、萌と思えてきたよ、俺はね……


 それにさぁ、もうそろそろ、俺自身が限界なのかも知れないよ……


 だから、奥さまと今後の事も含めて、前向きに話してみようか?

 俺達二人の愛を育むためにね……


 特にさぁ、今の奥さまのしおらしい様子はね、俺のハートを完全にキューピットの矢で、射抜き捉えた感じだね。本当に……


 それにさぁ、奥さま自身を可愛がって欲しいと、いった感じでね。フェロモンかな?

 ……ほんのり甘い良い香りがするし、仕草、仕草の一つが可愛いの、うちの奥さま

 ……


 だから酔いしれそうな、俺だよ……


 そう思うとさぁ俺、もう駄目だね。マジマジと奥さまを舐めるように、上から下へと見て、見惚れてしまう……


 あああ、これは俺の物なんだとね……


 そうなると更に駄目だね。俺はさぁ……これ自分の物だと、自己主張と執着心もわくよね。

 だから彼女……いや、奥さまの腰にね手を回し、俺自身に寄せてしまった──

 とうとう俺、メスライオンの餌になる事に覚悟を決めたよ。

 もう、ハアハアな気分で、我慢できない俺なのね……


 だから、俺の頭の中で言い争いをしていた、天使と悪魔がね……最後の悪魔の囁きで勝利したみたいだよ……


『本当にいいのか?こんな美女……二度と食べれないかも知れないぞ……』と、ね……


 それでさぁ、さらに悪魔が囁いた……


『食べるだけ食べて、また気に入らないなら、捨てて逃げればいいさぁ……』と、まで言うんだよ。

 そう呟き掛けからるともう駄目だね……


 最後の最後は悪魔の囁きが、大勝利だよ!

 ……だって、やはり捨てるの勿体ないよ。俺の奥さま……


 毎日俺のトマホークで、腰が抜けるまでさぁ、可愛がってやるよ!

 ……そう思い、妄想するとね。ハアハアな気分で、ついでによだれまでも、ジュルリな俺なのよ!


 ……それにさぁ、段々と、性欲の方も沸いてくる俺なんだ──


 



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