灯点



そ、れ、は、灯、で、

きみのやさしさの形をしている

いくら、この世が、かなしみに、あふれている、から、といって

不幸ばかり、が、つみかさなる、としても

きみの、やさしさ、はたしかにそこにある

う、そ、じ、ゃ、ない

それ、は、かな、し、みによって、相、殺されない

たしかにそこにある

や、さし、さの、とも、しび

否定し、なくて、いい

たしかにそこにある


道にまよったときに

きみのはかない光をおもいだす

正、直、

それだ、け、じゃ、たりない、んだ

でも

漂流してる、ボート

水、も、食料も、たりない

けれど、雨が、ふれば

たりな、い、けど

ささやかな飲み水になる

すこし、だけ、生きのびて

また、漂流をつづける


真夜中の星たち

きみのと、も、し、びの形を、して、いる

わずかばかりのやすらぎになって

すこし、ばかり、生きのびる


きみのやさしさはたしかにある

正直、十分じゃ、ない

ささやか

でも、不幸に、おしつぶ、される、こと、なく

たしかにそこにある

きょうぞんは、できないけど

削りあいは、しない

つまり不幸は、やさ、しさ、によっては、消えない、けど

ちょっとばかりの飲み水になって

すこし、ばかり、生きのびて

また、漂流をつづける


きみのやさしさは、たしかにある

僕のやさしさは、ある?

きみはまだ、漂流をつづけられる?


いつか、同じ島に、たどりつく?




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