六薬堂 香薫 (ライトノベル風表記版)

松浦 由香

花薫

1

==一話を短くして表示する。ただし、話の前後を無視しているので、もし、負荷なく見たい方は、通常版をご覧ください==


 には幕府によって守られている色街がある。そこの夜は飛び切りにきれいだと、男は言う。

 甘ったるい匂いと、けだるい声。色艶のいい会話が混ざり合い、ひっきりなしに人が往来する。ここでは武士も、町人も、無い。どこの誰かなど知らないでいることが粋とされた場所。


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