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目次
my hero
Dear Mr. LOVE
君の情熱が翻（ひるがえ）って 閃（ひらめ）く白球の超速のスピン
ガラスの見栄なら いっそ思いっきり叩き壊して
君だけの英雄譚（ストーリー）を 鮮やかなユニフォームが語り出す
そこそこの毎日 それなりの仕事
一応きちんと生きてるって感じの
本当はいつでも 退屈で飢えてた
私を突き動かしたのは 君のプレー
大人になったら忘れがちな
無様なくらいの一生懸命
君は立ち向かうチャレンジャー
破れかぶれの全力で戦ってた
「ハヤブサの王者になんか勝てない」って震えなかったの？
横顔 伝う汗 マジシャンのサービスエースに喝采
無我夢中で 息を呑んで 君だけを見つめた
胸が割れそうなくらいに 変だよね 涙があふれてきた
歯がゆいゲーム 落としたマッチ
ニューヒーローへの風当たりは強くて
一つ二つ負けたら そこでおしまい
君の勝利の拳は 吹いて飛ばされた
心がブレるとか 故障が多いとか
調子に乗ってるとか プレーが粗いとか
だから応援してんだよ
破れかぶれは私とそっくりでさ
「仲間がいるときは強くなれる」って満面の笑顔
目の前を通っていった 輝きすぎてる君に
私は声をかけられなかった 私は何者でもないから
言霊使いのマジシャンになりたくて筆を執って
中途半端な冒険譚（ストーリー）じゃ 君に見つめてもらえない
南国の太陽だね まぶしい君の笑顔
八重歯ののぞく剽（ひょう）軽（きん）な少年の素顔
ほかの誰かじゃなく君だけが my hero
勝っても負けても どん底だって 私は君の味方
でも
君の勝利の涙を もう一度 見たい
何度でも見たい いつだって見ていたい
地を這うような貪欲 燃える目をして食らいつけ
超速の駆け引き ぶち壊せセオリー
一か八かで構わない 一途に戦う君が好きだ
＊＊＊
for Mahal, the table tennis player
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