剣―つるぎ―

あまりにも幼すぎた

俺は俺一人すら守れずに


信じていた宝石は

ただのガラス細工にすぎず

あっけなく砕け散るその破片に

俺は傷だらけになっている


剣がほしい そう思った

過去を切り捨てるためではなく

未来を切り開くための


強くなりたい そう願った

今日この現在を悔やまぬように

明日その未来を悔やまぬように


いつか俺は 俺を愛せるはずだから



***


by まさらあや

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