十四歳の叫び

会えないきみへ

今 きみの存在は

雪解けの季節の氷に等しく

人込みの中で

あまりに儚い


空っぽで軽い机

掃除で移動させるたび

その手ごたえのなさに胸が痛い

ぽつんと寂しく忘れられ

ただ きみの机であることを示す

名札が貼られている


何気なく走らせるペンが

まっさらの紙に

きみだけの世界を作りだす

得意の絵を誉められていた時の

あの桜色に染まった笑顔を

もう一度見せてよ



***


by まさらあや

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