歴史・時代・伝奇

[完]ガレオン船と茶色い奴隷

☆作品タイトル「ガレオン船と茶色い奴隷」


☆作者名「芝原岳彦」


☆作品リンク

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883135646


☆あらすじ(原作より引用)

十七世紀、極東の島国での物語。

その国はスペインに占領され、植民地にされてから約百年経っていた。そこでは先住民族ワクワクが最も劣った人種として蔑まれていた。

そのワクワクの女性とコーカシコス(白人)の男性の間に生まれた少年、青い目のヨハネが主人公。




☆作者評

この作品は「差別」を題材にした作品。奴隷という非常に扱いにくい題材を上手く描いている。情景描写がしっかりしているけれど読みにくさはあまり感じない。

話数が多いと読みにくくなる傾向が多いけどこの作品は違う。一話の文字数が少なめで、でもだからと言って描写に手を抜くことはせず。キャッチコピーにあるようにこの本は「本格派」。でも、読みやすさにも気を配った作品でもある

何より私は声を大にしていいたい。よく奴隷の実態をここまで書いてくれた、と。今、世界は差別が容認されつつある流れにある。そんな今だからこそ、このような本格派の、奴隷を題材にした小説を読んでほしい。そしてそこから「差別」について学んでほしい。そんな「奴隷の実態」に、「差別」に、真正面から向き合った歴史ジャンルの力作です

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