異世界チートに飽きたからしばらく異世界ニートになる

小鳥遊 紫炎

序章

「やっべー!はしゃぎ過ぎたわーマジやっちゃったわー!どうすっかなー?」


その日はどんよりとした曇り空だった、時折雲の中を稲光が走り遠くで雷が落ちる音がしていた


そういや雷が人に落ちる確率は宝くじの1等と同じ位って何かの番組でいってたな。


そんな事を考えていた次の瞬間、猛烈な痛みが一瞬で身体を貫いた


「あーコレ死んだわ俺」


そんな事を思いながら目を開けるとさっきまで歩いていた所とは違う見た事も無い景色が目の前に広がっていた


「もしかしてこれがあの世って奴か?」


そんな事を考えながらしばらく歩いていると遠くに家の様な物が見えてきた


「なんでこんな所に家が?そもそも誰か居るのか?」


不思議に思いながらもとりあえずここが何処なのか聞くためにその家に向かってみた、

家の前に着くととりあえずインターホンを鳴らしてみたすると


「はいはい、どちら様ですか?ってこんな所でどちら様もないか、カギ開いてるから入って来ちゃっていいよ」


「あっはい失礼します」


言われるがままにドアを開けるとそこにはアロハシャツに短パン白い髭をはやした老人が待ち構えていた


「いらっしゃい、君は山本やまもとたける君17歳で間違いない?」


「そうですけど、やっぱりここってあの世って事ですかね?」


「まぁ正確に言うなら神界ってやつ?神様が住む世界みたいな?的な?」


「はぁ?じゃあ貴方は神様ですか?それで俺はなんでここに居るんですか?」


「それなんだけどね、君に落ちた雷がワシがミスって君に落としちゃったものだからとりま君には無条件で転生し貰おうと思うんだ」


「え?あの雷って神様がミスして落ちて来たんですか?ってか俺はミスで死んだんですか?マジっすか?」


「いやーメンゴメンゴ、だから本来なら順番待ちの転生を特別におまけ付きですぐにしてもらうかと思って呼んだ訳よ。」


「おまけ付き?」


「そう、おまけ付きしかも転生先は魔法も使えるゴイスーな世界だよ。」


「魔法が使える世界なんてあるんっすか?」


「もちろんあるよ、しかも魔物も狩り放題。」


「マジっすか?それってすぐ行けますか?」


「もちのろん、アフターサービスもばっちり最初から一ヶ月分の宿代と装備一式も付いてくるから。」


「んーじゃあ今すぐ転生お願いします。」


「じゃあ転生前にもう一つ出血大サービスしちゃうから目をつぶって両手をだしなさい」


そう言われ目をつぶり出した俺の両手を神様が握り何か呪文のようなものを唱え始めた。











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