日常と異常の境界線は

一つ何かが違ったら自分もこの囚人達のようだったかもしれない、と思わせられました。彼らの中には自覚がある者もいたけれども大多数は自分のしたことを完全に把握していない。そもそも人間のしでかせる範囲内なのかも怪しい。さらに言うならこれら全て正確な記録じゃない。
これは小説で作り物だとかそういうことは関係なしに、全部が全部嘘なのかもしれない。でも読む手は止められない。もっと早くに出会っていたかったです。
あと何気に先生は何者なのかがどんどん気になっていきます。最初は神経図太いなあこの人くらいにしか思っていなかったのに……どんどん不思議さが増していってとても好きです。ちょこちょこ出てくる898も囚人の中で一番(主観)人間味があって好きです

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