恋愛 2

やがてカップルは3組になった。毎日部活が終わっては弓道場でイチャイチャし、それを見た北村がカップルが帰った後に発狂するのが日常となった。しかし今日は北村が早く帰り、原とサッカー部のカップルが遅くまで残った。2人はいつものように座って、抱きつきあっている。平沼と篠塚はあぐらをかいて座っていたがイチャイチャしているのをずっと見せつけられ、ついに狂った。


「おい!イチャイチャすんな!」

「そうだそうだ!どうせもう入れてんだろ!」

「今入れてる最中なんだろ!」

「卑猥だぞ!」


そう考えている人の方が卑猥なのだが誰もつっこまない。突然平沼が近くに倒れていた空のペットボトルを持ち、下に叩き投げた。


「ああ…、それ俺の。」 

「まじか、すまん。」


そう言いながら平沼はペットボトルを床に置くと、手で動かないように固定してペットボトルを殴り出す。


「篠塚ーーーー!」

「俺のペットボトルがーーー!」


そんな謎のやりとりをしているのを尻目に、カップル2人は相変わらずイチャイチャしていた。


「まだイチャイチャしよる!」

「いい加減に離れろ!」


その後、篠塚と平沼は下ネタと妬みを言い放ち続けた。


「やべえ、俺完全にテンションおかしくなっとるわ。普段下ネタ言わんのに。」

「俺もや。」

「いや、お前は年中下ネタ言いよるやろ。」

「それはない。ただテンションがおかしいだけ。」

「なんでやろ?」

「深夜やけえやろ。」

「深夜テンションじゃけえか。」

「あー、なるほど。」


この日以降、夜の変なテンションは深夜テンションと呼ばれるようになった。





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