突き刺す

どうにもならないことを

どうしようもないことを


貴方は

私の胸に突き刺す


刺して

抉って

なぶって


最後に

私を置いていく


それでも

それにすがろうとする

そんな私が

私は嫌いだ

嫌いだ、

そう言いつつも正せぬ

私も嫌いだ


私の何もかもを

私は嫌う


いつか

私の血の一滴も

すべて流し尽くしたら

私は

私を好きになれるのだろうか


握り締めたこの刃を


自らに

深く深く

突き立てれば



私は楽になれるのだろうか









  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る