万能たる最強は、異世界をも救世するのか。

あらゆる異能を使いこなし、最強かつ万能を身にまとい世界を滅ぼす闇に立ち向かった主人公。序盤から繰り広げられる展開は、手に汗握るものだった。まさに怒涛のクライマックスを演出し、その先にはハッピーエンドが待っているかと思いきや、主人公はまさかの異世界へ。

まったくの別世界。そのことに戸惑い、言語の壁にもぶつかりはするが、それらも自らの異能を駆使し攻略する。最強かつ、万能。その意味がよく印象付けられた。

であるなら、よくある俺TUEEEE系の作品かと思ったが少し気色が違った。可愛らしいヒロインたちに囲まれて、最強の力をもって悪の根源を打倒する。そうではなく、あくまでなれたのが非戦闘職であり戦闘職のサポート役。掃除、洗濯といった生活感あふれるものだというのだから読んでいて面白かった。しかし反面、『最強のサポート役』という肩書ならかなり頼もしいのではないかとも感じた。

そもそも、ジョブというからにはゲームの世界観が想像しやすいが、果たして現実なのか、仮想現実なのか。主人公が冒険者の戦闘系ジョブになれる条件をひとつもクリアできていないというのも気になる。それらの伏線などもうまく散りばめながら、最後にはどんな結末を迎えるのか、先が気になる作品。

フォローさせていただきましたので、読んでいきたいと思います。更新、頑張って下さい。

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