自動書記

自動書記が雑誌で紹介されていた。

自分もしてみようと、ノートと鉛筆を用意した。

作法通りに鉛筆もしくはシャープペンシルの一番上を一本指で支える。


ゆっくりと鉛筆が動いて、ノートに文字を書いた。


「おまえをころす」


と書かれていた。

しばらく自動書記をしたけれど、殺すと死ね以外、書かれることはなかった。

姉にやってみせると、とても怖がった覚えがある。

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