第10話 あらすじを書こう

主要人物が埋まったところで、いよいよあらすじです。

このあらすじを書く作業中に何か思いついたり、前項までで書き足りない部分に気づいた場合は、その都度前項に戻って埋めていきます。


というわけで、あらすじは3000文字です、自分の場合。

この時、シーンによっては肝となる会話、あるいは台詞も入れますが、だらだら書くと、読み返した時にスッキリしないので、本当に重要度の高い部分だけを抽出するつもりで書きます。


このあらすじが、この作品の設計図になります。結末までしっかりきっちり入れます。

「〇〇の運命や如何に⁉︎」と煽っている場合ではありません。

作者の自分が決めなくてはならない部分です。

たまにぶん投げたくなりますけど、これを企画書として出すのであれば、受取手に親切な文章にしましょう。ええ、過去の自分、お前のことだ。


また、混乱するのを避けるため、時系列順に書き込みます。本文を書く時に演出意図を意識して時系列を入れ替えることはありますけど、このあらすじでは筋を通すことが重要なので、時系列いじりは極力しません。


そして、自分の場合、章ごとに区切って書き込むように意識しています。

ここでブロックごとに分けておくと、本文執筆時に一日のタスクをブロックで割り振れるので気楽なのです。進捗状況がわかりやすいし。

もちろん、ほかのやり方をする人もいらっしゃることでしょうけど、これはわたしの話なので気にしませんよ、あしからず。


なお、章はおおよそプロローグ、起、承、転、結、エピローグで分けています。

時系列順に物語が進む場合は大抵その区分けで情報を割り振っていますね。


プロローグでヒロインとヒーローが出会い、二人の関係性をえがき、最終目的を提示します。

起で最終目的に至る一歩となるエピソードを。

承で二人の関係を深めつつ、最終目的関連のエピソードを。ここは複数のエピソードで、最終目的を盛り上げる仕込みをします。

転で二人の関係に大きな変化をもたらすエピソードを、最終目的への最難関エピソードと絡めて展開。

結で最終目的に達成。二人の関係が確固たるものに変化。

エピローグで幸せな二人を示すエピソード、あるいは次回への引きを用意。


そんな感じをイメージしながら、あらすじを書いていますね。



という感じで、プロットの項目は終わります。

次からは本文執筆です。

ここまで作ってきたプロットがどう活きてくるのか乞うご期待!

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