倒せと言われた魔王が討伐前に居なくなったのですが

紫苑

プロローグ

第1話 え、異世界召喚?

 それは何の前触れもなく起こった。


朝いつものように学校へ登校し、周囲の友人と昨日みた番組の話すなどそういった何気ない日常が今日も始まるはずだった…が、朝のホームルーム直前、生徒全員が登校し周囲と雑談をしているとき、床に幾何学模様と全く読めない文字のようなモノで出来た円が教室に広がる


「なにこれ!?」

「どっきりか?良くできてんなw」

「すっげー魔方陣みてーだなww」

               etc.

と、色々騒がれる中突如床の円が光を放ち教室を白く染めた…。











そして、目を開けると騎士の甲冑を着た人と美しい青いドレスを着た女性その横に大柄な派手な服装をした男が立っていた。


「…………は?」


俺は咄嗟のことでそれしか口に出せなかったがその直後に周りの騎士達が一斉に大声を上げた。


「うぉぉぉおお!」

「成功だ!!」

「これで勝てるかもしれない!」


などという声が聞こえてくる。

そのいきなりの大声に周りのクラスメイトが驚き、意味が分からないといった表情をしている、中には泣き出してしまった女子生徒もいた。


これはあれか?異世界召喚されて魔王を倒せとか言われるやつか?チートスキル貰って、俺tueeee!みたいなやつか?それならテンション上がるンだけどなてか、異世界ってほんとにステータスとかスキルって有るのだろうか…

そんなことを考えているとき目の前に半透明の板のような現れそこには名前や性別などが書かれていた。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


日高 翔  男

種族・人族

Level・1


HP ・ 250

MP・ 100


物攻・120

物防・120

魔攻・100

魔防・100

速度・130


スキル 

 言語理解 鑑定Lv1 火魔法Lv1


称号

 勇者 異世界人


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おお?強いのか?すっげー弱そうなんだけど、まぁこっちの世界の普通が分からねーから悩んでも仕方ないか。


こうして一人ステータスを確認し終えたあと周りではクラスメイトが帰りたいなど王から話があるから静かにしろだの言っていたのだが全く聞いていなかった…。


そして周りがある程度落ち着いてきたときに派手な服装をした男が口を開いた


「勇者達よ、いきなり呼び出して申し訳ないがどうか魔王を倒してくれないか。」


うわー、あの派手な男が王様だったのかなどと思っていると落ち着いてきていたクラスメイトが再び叫び王様へ罵声を浴びせていた。


「皆、少し落ち着いてくれ、まずは王様の話しを聞かないとどうにもならないだろう


なので王様、なぜ僕たちがここに呼ばれたのかとこれから何をさせられるのか元の世界に帰れるのかを話して頂きたいのですがよろしいでしょうか?」


「勿論話すつもりだ、そして今一番気になっているであろう帰れるかの質問だけ今は答えよう、いきなりで混乱もしているだろうからな、その他の質問はまた後日にしよう。


先ほどの帰れるかの質問だが結論から言えば帰れる」


その言葉を聞いたクラスメイトのほとんどが安堵の表情をしていた、が王様が再び口を開く


「しかし、今すぐというのは無料だ」少なくとも一ヶ月はかかるだろうが、それまで待ってくれるなら送り返すときはこの世界にくる前の時間、場所に送れるので待っていて欲しいがよろしいか?」


その言葉を聞きクラスメイトのほとんどが悩んでいたが、まぁ待つのがそれくらいなら大丈夫だろうと安堵していたがまだ数名は王様を疑っていた


「とりあえずは信用されんことには始まらんし今回勇者召喚が成功したこともあって騎士達も私の妻もパーティーの準備をしているもうそろそろで終わるだろうから私がその部屋まで案内させて貰おう」


そういわれたあと数名の男子と女子のテンションが上がっていた。

それにしてもパーティーか、王様…そういや名前聞いてねーな、まぁ、呼ぶこともないだろうから王様でいいか、王様はなかなかいい人なのかもしれないな。


そんなことを思っているとパーティーの準備が終わったのか王様がこっちだと言いそれにクラス全員でついていく。そして大きな扉の前で止まった


「さぁこの先が会場になっているので好きなだけ飲んで食べてくれていいぞまずは楽しんでくれ!」


パーティー会場の戸が開けられた

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