第3話手紙!!

下駄箱に一通の手紙があった。

そう言う場合普通なら、ラブレターだろう。

そんな、こと俺には無縁のことだと思っていた。この瞬間までは。

なんと、今朝学校に行ったら俺の下駄箱に一通の手紙が入っていた。

そう、俺にもやっと青春がやってくるのだ。

彼女がいるという日常が。

ちなみに、手紙の内容はこんな感じだった。

「今日の放課後、屋上に来てください」

これは、もう、告白間違いなしだよね!

だから、今日の授業は全く頭に入ってきていない。

そして、待ちに待った放課後。

今、一人で屋上に立っている。

「なかなか来ないなー」

もう、二時間になっていた。

俺はそこでとある考えが浮かんだ。

これは、唯のいたずら!?それで、このあと扉が開いて 、厳つい男が入ってきて………………

───ガチャ

俺の考えが完全に出る前に無情にもその宣告は来てしまった。

「ん?え?えぇぇえええええええ!!!!」

入ってきたのは厳つい男じゃなくて、とっても可愛いらしい一人の女の子だった。


私は今日、告白する。

初めての告白である。

いまいち告白ってなにを言えばいいのかわかんない。でも、小説とかで、下駄箱に手紙を入れてとかあった気がしたから、私もそうしといた。

放課後。すぐに行く予定だった。

委員会の仕事が入ることはなかったのなら。

委員会の仕事が終わったころにはもう、STが終わってから二時間経っていた。

私は、まだいてくれるか。不安だった。

だから、急いだ。もし、いなかったら、私人生の初告白が失敗してしまうところだ。

そうなったら、そうなったでしょうがないよなーと思う私であった。

そして、屋上の扉を開けた。

そこには、一人の男の子が立っていた。

その子は間違いなく。私が小学校のころに好きになった男の子だった。


女の子は、ものすごく、そわそわしているようだった。また、そこが可愛いかったのだが。

女の子は、少し、頬を赤らめると

「貴方のことが嫌いです」

と言ってきた。

んん!?今なんて言った!?貴方のことが嫌いですとか言った!いや、そんなはずないよね。うん、僕信じている。だって、ここは屋上。告白するのに最も最適。だから、さっきのは俺の聞き間違いで貴方のことが好きですと言ったに違いない。

でも、そんな思いとは裏腹に俺は

「あ、そうですか」

と答えた。

そうしたら、目の前の女の子は、みるみる目に涙を溜めて

「貴方のことなんか大嫌いです~~~~!!!!」

と言って屋上からいなくなってしまった。


「貴方のことが嫌いです」

と。私は、言ってしまった。本当は、貴方のことが好きですというつもりで来たのに。

私の告白を聞いた男の子のは

なにを理解したのかわかんないけど

「あ、そうですか」

という返事をした。

私は

また、来ます!!と言ってこの場から、出ていくつもりだったけど

「貴方のことなんか大嫌いです~~~~!!!!」

と言って出ていってしまった。

つまり、私は、告白を失敗してしまったのであった。

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