文系コンプ


管理人は、小中高を通じて、ずっと文系コンプに悩まされてきた。


思い返せば、小学生の頃の読書感想文。

書いたり消したりを繰り返して、渾身の読書感想文を書き上げる。

ドキドキしつつ先生に見せる。


だが、期待に反して、微妙な評価が返ってきて、相当な自信喪失となる。


詩や短歌なんかの創作の授業。

優等生たちの作品が絶賛される一方、自分の自信作には微妙な評価が下される。


他にも、字が下手だったり。

あの子はなんであんなに整った文字を書けるのだろうか、と指をくわえる。


とまあ、こうしたことが積み重なり、小中学生の頃にはすでに、「自分には国語の能力が欠けているんじゃないか」という文系コンプが出来上がる。



その結果どうなるか。

量産型こじらせ理系の誕生である。


理系の成績が良いわけではないのに、理系こそ正義、などと考え始める(管理人の実体験に基づく)。


もし文系をディスっている理系の方を見かけたら、「ああ、この人も文系コンプをこじらせているのかも」などと邪推しても、さほど的外れにはならないかも。



というわけで、30年後の今も、文系コンプが残っている。

「文章が下手ですね」とか「文章力ないですね」とか言われた日には、古傷がうずく気分になる。


   *


ちなみに、この文系コンプは、「人の気持ちが読めないコンプ」「共感コンプ」なんかに置き換えることもできる。


他人の気持ちや感情も、共感も、文章と同じく定量評価が通用しないためだ。


では「共感コンプ」をこじらせるとどうなるか?


SNSなんかで共感力の高い文章を発信している人に、無意識レベルで反発めいたものを感じてしまったりする(管理人の実体験に基づく)。


性格悪いオタクの誕生である。


もしSNSなどで、なぜか性格悪いオタクに絡まれる、という人は、そうしたコンプを刺激している可能性があるかも。


   *


という次第で、管理人が小説を書くモチベーションの50%ぐらいは、文系コンプや共感コンプだったりするのである。

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