遠間八代の想生論

在原旅人

第1話 陰陽師

 それは八年前のある日のことだった。

 俺はいつものように彼女と、雁谷静乃(かりやしずの)と一緒に過ごしていた。

「八代、もう暗くなってきたし帰ろうか」

「静乃、もうちょっとだけ遊ぼうよ」

 確か彼女と外にお出かけしていたのだと思う。

 俺は彼女と二人きりでいるのが嬉しくて、そんなわがままを言ったんだ。

「こらこら。遅くなったら駄目なことは知っているでしょ」

 叱るような口調で、彼女は俺に「メッ」と怒ったような表情を向けてくる。慌てて立ち上がるといつものように穏やかな笑顔を向けてくれた。

 年上の、優しくて綺麗なお姉さん。

 いつも微笑んでいて、彼女のいるところはなんだか温かいものが流れている気がしていた。

 俺は彼女に憧れていた。……いや好きだったんだろう。

 あの時は疑いもしなかった。こんな日々が当たり前のように毎日来ることを。

 だからあくる日、彼女の笑顔が見れなくなるなんて思いもしなかったんだ。

 俺は人目もはばからずに泣いた。二度と彼女と会えないことが悲しくて。

 何より俺自身の力のなさを悔やんだ。もし、あのとき俺にに力があれば彼女を失わずに済んだはずだ。

 だから俺は誓った。

 もうこんな事件をおこさせない。

 二度と彼女みたいな人を作らないんだって。





「よりによって住宅街に逃げ込んだか。面倒臭いことだ」

 車も通れぬ細い通り。それらは網の目のように至る所に広がっている。人通りはなく、気配も無い。

「ち、早く見つけないといけないのに」

 一人愚痴を言いつつ六(ろく)壬(じん)式(しき)盤(ばん)を取り出した。

 いわゆる占いに使う道具で、術をかけて失せ物や陰気を辿ることができる。

 指したのは北北西。その道はマンションや古い戸建ての家が立ち並んだ地域に続いていることが暗がりでもわかった。

 六壬式盤を懐にしまって舌打ちすると、占いが示した方向へ再び走り出した。

 街の明かりが星明かりを消したと言われてからずいぶん経つらしいが、夜の本質は変わっていない。

 むしろ光が強くなったことに比例して、影も力をつけている考えていいだろう。陽と陰はいつだって一対だ。

 逢魔(おうま)の刻(とき)。

 鬼や悪魔が鎌首をあげて蠢く時間帯。

 そんな連中を退治するのが俺たち鬼祓師(おにはらいし)であり、陰陽師たるこの俺、遠間八代の仕事だ。

 『飛輪』に依頼された鬼退治。

 俺たち、俺、清十郎、月雲の三人で目的の鬼は倒したものの、その残党を逃がしてしまった。手分けして追いかけてきたわけだが、最悪な事態が起こる前に仕留めないと。

 やがて古びたマンションの前にたどり着く。さっきの式盤はこの当たりだと反応を示していた。

 幸い人の姿がないので、印を組んで人払いの術を唱える。

 陰陽師には様々な術がある。指で印を組みながら術をかけるという印術は陰陽師の基本たる術である。そして俺が唱えたのは人に「なんとなくここに来るのが嫌」と思わせる術だ。

 安心してもう一度気配を探ろうと式盤を出したところで、ガサゴソと何かをかき分ける音が聞こえた。

「誰だ!」

 ゴミを集めている一角だ。

 警戒しながら片手に霊符を握り、音の方へ近づく。

 俺の声に反応して、ゆっくりとゴミ捨て場から立ち上がったのは小柄な人影だ。

 茶色とも赤ともつかない派手な色の短い髪の毛がまず目立つ。量販店で売っていそうなジャージズボンと、長袖のパーカーを着ている。おそらく部屋着だろう。裸足でつっかけをはいていた。

 背は百七十半ばの俺より二十センチ程低い、ずいぶんとやせた男だ。俺の妹より少し上の、中学校に上がったかどうかという歳ぐらいだろうか。

 肌が恐ろしく白く、暗がりでもはっきりと浮き上がるほどだ。

 そして俺を見る目つきがこれまた恐ろしく悪かった。だが腹立たしいことに、アイドルでも通じそうな整った顔立ちだ。

「おい、お前こんな夜中にガキが一人で何しているんだ」

 術前にいた人間には効果が無いからな。

 警戒を解いて話しかけると、眉間に皺を寄せてにらみつけ、そのまま無視しやがった。

「人が質問しているんだから聞けよ」

「うるさいな。お前だって歳そんな変わらないだろうが」

 こちらに顔を向け、声変わりもまだな声でようやく口を開く。その際に「ち」と舌打ちしたのが聞こえた。

 ……中学生と高校生では大きな差があるが、俺はもちろん大人だから怒らないよ?

「俺は仕事で来ているんだ。お前は?」

「なんだっていいだろう」

 実に可愛くないガキだ。こんな時でないならじっくり教育をしてやりたいところだ。

 げんこつで。

「とにかく帰れ。この辺は今危ないぞ。凶悪犯がこの辺りに逃げ込んできている」

「え?」

 顔色が変わる。やれやれ、ようやく話を聞いていくれたようだ。

 ま、若干ニュアンスは違うが、間違った事は言っていないよな。

「だから家に戻って、戸締まりをしっかりして、早く寝ろ」

「だったら余計に帰るわけにいかない。マヤが心配だ」

「妹か」

「飼っている猫のことだよ」

 それで夜中なのに探しに来たわけか。見かけによらずなかなか感心ではあるが。

「猫なんか明日になったら帰ってくるだろう」

「馬鹿! マヤは家族だぞ。猫なんかとはなんだ。だいたいそんな話を聞いて放っておけるか」

 牙をむいてかみついてくる。比喩じゃ無くて八重歯がとがっているので口を開けると実際そんな感じがする。雰囲気といいどことなく動物的な奴だ。

「猫ってお前はひげだるまか?」

「ヒゲダルマ……」

「あ、すまんこっちの話だ」

 俺の学校にいる食堂のおっちゃんだ。だるまの様な顔をしたひげのむさい親父だが、みかけによらずものすごい猫好きらしく、野良猫にえさをやっているのを見かけたりする。肩に巻いたタオルやエプロン下のシャツはいつも猫柄だし。

「しょうがない、俺がついでに探しといてやる。特徴は?」

 そう提案するとガキはぎょっと眼を見開いた。

「手伝ってくれるの?」

「心配だから帰れないんだろう」

「お前仕事はいいのか」

「サボるにはいい口実だ。……それはいいがお前ってのはなんだ」

「仕方ないだろ。名前を知らないんだから」

「……遠間八代だ」

 一瞬名前を出すことをためらったが、まあこのまま猫を見つければ問題ない。いざというときは術で忘れてもらうことだって出来る。

「わかった、とーま」

「呼び捨てかよ」

「いいじゃん。とにかく探すんだったら行こうぜ」

「行こうぜって、お前もついて来るつもりか」

 何の為に提案したと思っているんだ。

 俺の内心など知らず、相変わらずムッとした表情で睨んでくる。

「家族なんだから当たり前だ。だいたいマヤは知らない人間をすごく警戒する。遠間が名前を呼んでもマヤは逃げるだけだ」

 飼い主に残る猫の気をたどって占術で探す。

 見つけたら術で操っておとなしくさせて、捕まえる。

 その方法で充分できるんだが、それをこいつにどう説明したらいいか。

 そんな風に考えていたら乾いた音色がかすかに流れてきた。

 鈴の音、か?

「マヤだ。あれマヤにつけてあるんだ」

 ガキは破顔すると音の方に向かって走り出す。

「おい、待て」

 こいつ小学三年生の俺の弟より落ち着きが無いな。

 つっかけとは思えない軽快な走りで、マンションから離れるガキを慌てて追いかける。

 ガキは近くの角を右に曲がったところで立ち止まっていた。マンションと民家の間にある袋小路だ。そこには自動販売機が置かれていて、その裏から鈴の音が聞こえている。

「マヤ、帰ろう。こっちにおいで」

 手を広げて愛猫に呼びかけると、自動販売機の方に近づいていく。

「危ない!」

 咄嗟にパーカをつかんで引っ張る。直後に何かがガキのすぐ前を薙いだ。

 パーカから流れている二本の紐のうち右側が、鋭利な刃物のようなものに切られたように地面に落ちた。

「え……」

 何があったかわからなかったのだろう。ガキはぽかんと口を開けた間抜けな表情で立ちすくむ。

「馬鹿、離れろ!」

 肩を掴んで無理矢理後ろにひっぱると、ガキを庇って前に立つ。

 直後に俺のすぐ前方で何かがぶつかる激しい衝撃があった。

 飛んで来たアルミ缶が印術で張った結界に干渉した音だが、それを知らないガキは悲鳴を上げて尻餅をつく。

「な、なに……マヤ?」

 ゴミ入れの裏から出てきたそれを見て、疑問系の声をあげる。

 エメラルドグリーンの瞳を光らせながらこちらを見つめるそれは、確かに猫、だったのだろう。

 だが頭から角が生え、小さな口からは牙となんらかの液体をしたたらせていた。

 グレイに近い体毛をトゲのようにいからせ、大きな体躯で威嚇してくる。同じ猫科でもライオンなど猛獣のような雰囲気であった。

「鬼にとり憑かれてやがる」

「鬼ってなにさ!」

「妬み、憎しみ、無念とか。そういう陰の残留思念が形をもった存在のことさ」

「そんなものが……」

「いるんだよ。見たとおりな」

 ごくりとつばを飲み込んだ音が足下から聞こえる。

 納得してくれたなら話が早い。たまに見たままを信じられなくてわめきたてる奴がいるんだ、これが。

「でも、なんで! マヤは鬼なんかじゃ」

「もちろんさ。奴らは身体を乗っ取ることがある。動物、特に猫というのは下等な鬼に憑かれやすいんだ。ああいう風に」

 簡単に説明をすると同時に、鬼はゴミ箱を粉砕しながら飛び上がった。

 おおおおおおおおおおお

 空中に浮いたまま身の毛もよだつような奇妙な声を上げる。同時に全身のトゲを針のように飛ばしてきた。

 足下の悲鳴を気にすること無く、霊符を取り出し術を発動させる。

 霊符は前もって札に術を込めることで、こういうときに取り出して中の術を発動させるものだ。

 札ごとに込めた術しか使えないのが難点だが発動も早く、威力も印術より遙かに高い。

 霊符に入れてあったのは結界術。

 俺と足下のガキを中心に結界が展開され、無数の針を受け止めた。

「そして鬼を退治するのが、俺の仕事だ」

 手早く印術を唱え、指で五芒星を描く。

 一筆書きにて陽の気を高め、魔障を祓う陰陽師の『祓い』の術。

 直後に衝撃音が響き、鬼を吹き飛ばす。奇妙な叫び声を上げながら壁に激突した。

「マヤ!」

「何をする気だ」

「だってマヤが!」

「鬼に憑かれているっていっているだろう」

 立ち上がって駆け寄ろうとする飼い主を何とか押さえた。ガキってのは何をするかわからないから困る。

「マヤ、マヤ。聞こえる。お前そんなことをする子じゃ無いだろう? ほら、早く帰ろう」

 壁の前でうなる鬼に、必死で声をかける。

 無論そんな声に反応することはなく、生き物ではとうてい出すことの出来ない不気味な声を上げるだけだ。

「鬼に何を言っても無駄だ、下がっていろ」

 するとくるりと振り返って顔を近づけてくる。こいつ瞳、黒じゃないな。

「お願いだ、マヤを助けてよ。大切な家族なんだ」

「助けるもなにも」

「あんたなら出来るんだろ?」

 とにかくお前が邪魔なんだが。

 それを伝える前に鬼は再び飛び上がる。

「ええい、どけ」

 噛みつきそうな形相の飼い主をひっぱって視界からどかし、再び霊符の結界を発動させる。

 呪詛のこもった鳴き声が結界にぶつかり、互いに干渉し合った。

 勢いは止めている。だが手に持った霊符がゆっくりと黒ずんでいく。

「長くは持たない、か」

 多少危険だが一気に片をつけるか。

 ちらりと飼い主の方を見て決断すると、霊符の結界から飛び出した。

 そこに鬼が飛びかかってくる。

 全身から針を飛ばしてきた。急所だけは術で守ったがそれでも数が数だ。体の表層を貫く痛みに顔をしかめてしまう。だが術をかける声はやめるわけにはいかない。

 別の霊符を取り出し、それを地面へと突き立てる。

 霊符から術が発動し、鬼を半径数メートルの「水の檻」に捉えた。これで逃がすことは無い。

 飼い主が名前を呼ぶのを背中で聞きながら、鬼に向かって一気に突っ込んだ。

 それに対して鬼は爪を振りかぶってきた。

 虎やヒョウのような巨大なかぎ爪で。

「だが悪あがきだ」

 正面から立ち向かう。爪の攻撃は俺を捉えて引き裂いた。

 ように見えただろう。実際「うわああああ」と悲鳴が背後で聞こえている。

 神行業の術。

 一時的に身体能力をあげ、瞬間的な移動を行う術だ。修行によって身体の中にチャクラを練り上げ、それを一時的に解放したのだ。

 攻撃を空振りした鬼はいきおいよく突っ込んでいく。そのまま「水の檻」にぶつかり、檻はそのまま収束して奴をがんじがらめに捕らえる。

 そこに手で印を結びながら突っ込んだ。

「令・百・由・旬・内・無・諸・衰・患!」 

    ・・

 正確に九度指を打ち付けた。

 確かな手応えが手に伝わり、鬼は地面へと落ちる。

 そこには、ぴくりとも動かない猫が残されているだけだった。

 ふう、と大きな息を吐いた。

「終わった、か」

「終わったじゃない。よくもマヤを!」

 いつの間にか飼い主が目の前にいた。

「どうして。あんた助けられなかったのかよ!」

「落ち着け」

「落ち着いていられるか、マヤの仇!」

 問答無用で首に指がかけられる。てか爪が食いこんどるがな!

 力尽くで指を引きはがすと、端正な顔立ちに涙眼を浮かべてにらみつけてくる怒れる獅子に、ゆっくりと諭すように言葉を紡ぐ。

「だから落ち着けって言っているだろう。見ろ」

 俺の声に反応するように、猫がぴくりと動き出す。それを見て、なおも首を絞めようとする手からようやく力が抜けた。

「えーと……」

「俺は鬼を祓っただけだ。動物に憑くのは単純な分、祓ってしまえば依代(よりしろ)に傷は残らない」

「え、じゃあ」

「無事だってことだよ」

 猫は起き上がると小さく「なお」と鳴いた。

「良かった、マヤ、マヤ!」

 俺から離れるや否や猫に抱きついた。

 口ではなんだかんだ言ってもやっぱりガキだねえ。

 猫の方はというと苦しいのか鈴の音を激しく鳴らしている。

「おい、せっかく助けたのに絞め殺すなよ」

「そ、そんなことしないよ」

 慌てて力を抜くと、ゆっくりと猫を抱き上げた。こちらを振り向く。

「鬼ってのは基本恨みを持つ対象か、場所に災いを成すからな。憑かれただけの対象ならきちんと祓えば問題ないさ。どうだ傷一つ残って……」

 猫を正面から見る。

 右目の人間でいう眉毛当たりから口元にかけ、大きな傷が一本。

「えーと、そのだな……」

 汗が背中に流れるのを感じながら必死でいいわけを考える。

 するとクククと飼い主が笑い出した。

「大丈夫だよ。元々マヤには傷があるんだ。たぶんそれで前の飼い主に捨てられたんだと思う」

 そしてにっこりと俺に向かって意地悪な笑みを浮かべる。

「安心したか」

「ああ安心した。いや元々心配していなかったよ。祓いにミスはなかったから」 

「びびってなかったか?」

「びびってなんかねえよ!」

 すげえびびってました。

 コホンと内心を悟られないように咳払いをすると周囲を伺う。

 逃げた鬼は今のが最後だ。

 被害といえば鬼の攻撃で自動販売機のゴミ入れが砕けた位か。空き缶が散らばっていて掃除とか大変そうだ。申し訳ないがそれは業者にお願いしよう。

 やれやれ、ようやく任務は完了か。

「待てよ」

 帰ろうとしたら背中から声をかけられた。

 なんだよと振り返ると、猫を抱いたまま俺をギロリとにらみつけてくる。

「用があるなら早く言え」

「……そのありがとう。マヤを助けてくれて」

 表情はそのままだが、一応お礼を言いたいというのは伝わった。

 それはいいけどさ。せっかく親御さんが男前に生んでくれたんだからもっと愛想よくしろよ。

「仕事だ。気にするな」

「ほら。マヤもありがとうって」

 本当に意味がわかっているのか、猫が「なお」と鳴く。飼い主は愛想なしだが、こいつはなかなか愛想がいい。

「なかなか人なつっこい猫だな」

「マヤは本当は他の人になつかないんだぜ。きっと助けてくれたのを理解しているんだ」

「そうかもな」 

「……それでとーま、あんた一体何者なんだ。鬼を退治するとか、なんか変な魔法を使ったりして」

「陰陽師」

 何者かと問われれば、返す言葉は一つだ。

「鬼などの人に迷惑をかける魑魅魍魎(ちみもうりょう)を、人知れず退治する。それが俺たちの仕事さ」

「そういうの、やっぱりいるんだ」

「もちろんだ。昔から、そして今もひっそりとな」

 そう告げると片目をつぶり、人差し指を口にあてる。

「みんなには内緒だぜ?」

 どういう表情を作っていいのか口をぱくぱく動かすガキに背を向けると、俺はその場を離れた。もう危険な目に遭うことは無いだろう。

 さっきの鬼の攻撃が当たったところがまだずきずきする。あの程度の鬼で傷を負うようじゃあまだまだ修行がたりねえなあ。

 二人はどうなったのかと考えていたらちょうど電話が鳴った。

 取り出すとやはり清十郎からだった。

「よお。……そうかそっちは。こっちもちょうど終わったところだ。……わかった、じゃあそこで合流しよう」

 電話を切ると、ふうとため息をはく。

 長い夜は、ようやく終わりを告げようとしていた。

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