砂漠の星

 惑星Gの表面は見渡す限りの岩石砂漠で、さながら死の世界。

 宇宙船で衛星軌道を周回しながら観測する調査隊は、上空を通過するたびに、各地点の石の位置関係が各々変化していることに気付いた。が、石を動かす要因が見当たらず、頭を悩ませていた。


 その頃、惑星G上では、無数の硅素生物が天を眺めていた。

 そして、至る所で離合集散しながら、自分たちの星の夜空に突如として現れた新しい月について、喧々囂々けんけんごうごうと語り合っていた。


*****

 お題「死の世界」。

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