第21話 (;¬_¬)

清水はボールを持ち最初の地点に立った。


「伏見くん!」


そう、発した清水はボールを俺に渡してきた。


「やっぱり君から始めるんだね。」


そう言うと木島が俺の前に立ち手を大きく広げた。


「もう、運任せのシュートもさせないよ。」


「ああ。そうかい!」


俺はボールを床に叩きつけた。


「な!君は本当に何をするかわからないな。」


ボールを木島の頭上を通りゴールしたへと飛んでいった。


「どうせ、大鳥君にパスをしたんだろうけど、この距離なら追い付くよ!」


木島は勢いよく振り返り走り出した。


「そうだな。お前なら追い付くかもな。だけど?もし、邪魔が入ったらどうだろうな?」


木島が走りだそうとした瞬間に大鳥が木島の前に割り込んだ。


「行かせないよ!木島くん!」


「何で大鳥君が僕のマーク!!?じゃあ、あれは誰にパスを?」


木島は周りを見渡し、清水はいつの間にか斉藤のマークについていた。


「この距離なら俺でも届くんだよ!それに山寺と俺なら俺の方が速い!」


そう言いながら俺は全速力で走り出した。


「くっ!私だってそれなりに速いんだから!」


山寺と俺はほぼ同時に走り出した。


クッソ!少し飛ばしすぎた、届いても、シュートの体制までは持っていけない。


「大鳥、清水後は任したぞ!」


そう言うと俺はゴール下でボールを清水の方に飛ばした。


「だぁー!私が入れてやるわよ!」


清水はボールを持った瞬間下からボールを放った。ボールはそのままゴールをくぐり抜け清水は飛び上がり喜んでいた。


「やった!ほら見た!私が入れてやったわよ!」


「ウワースゴイデスネ。」


「何で片言なのよ!もっと誉めなさいよ!」


これで5ー0か……。ここまでは予想の範囲内だけど。


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