孤独のすすめ

そばに寂しいと嘆いている人がいます。家族がそばにいても、誰もこの孤独感というものからは逃れられないと思います。親はやがて死んでいきます。子供も一人立ちして離れていきます。恋人なら伴侶なら癒してあげられるのでしょうか? 分かりません。人は皆、孤独なものだと思います。


私も随分昔に孤独感にさいなまれたことがありました。そこから立ち直れたのは「人は孤独なもの、一人で生まれて、一人で死んでいく」という単純な考えに至ったからです。誰も助けてはくれない! 誰にも助けを求められない! 一種の諦めかもしれません。


そう考えることで、人に頼るとかという思いが全くなくなりました。甘えがなくなりました。自立できたのではないかと思っています。また、強くなれたと思っています。客観的に物事が見られるようになり、物事に動じなくなったようにも思います。


そして、人は孤独なものであり、その寂しさが分かったので、人を大切にして、優しくできるようになったように思います。また、ほんの僅かな繋がりであっても、人との繋がりを大切にしなければと思うようになりました。


人と人の繋がりなんて、本当に僅かなささやかなものでしかないと思いませんか? 裏切られたと思うことがあるのも、それが元々僅かな細やかなものだったからではないでしょうか?


幼馴染、友人、親友? 同窓生、同期生、同僚などすべてほんのわずかな細やかな繋がりでしかないと思えてきます。実際にそうですから! そう考えることで、人との付き合いは、気負いをなくして、気楽につきあえば良いのではないかと思っています。


「来るものは拒まず、去る者は追わず」でつきあえば良いと!

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