戦う空と、繋ぐ空…空と空とが今、交わる

 パイロットが飛べない時、溜まった鬱屈を感じるのは何故か?過酷な仕事だし、望まぬ徴兵の末の任務もある。怪我だってするし死ぬのは怖い…それでも、空が恋しくなる。そんな空を、命のやり取りではなく、手紙のやり取りのために飛ぶ者がいる。戦闘機のパイロットと、定期郵便のパイロット…二人が飛ぶ空は一つ、そしてどこまでも繋がっているのに。二人は拒絶し合うことも、羨み合うこともなく、ただ語らう。それは、二人共飛行機を降りればただの人だからかもしれない。とても穏やかな時間を感じる力作です、オススメ!

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