over the village

オフカ

プロローグ

そこはいつも見慣れた、よく訪れる日常から起因するただの場所のはずだった───





しかしそんな当たり前の光景は一瞬にして変貌していた───




幼いときから兄弟のように育った仲間達の鮮血によって色鮮やかに染まったその場所は、叫ぶ暇もなく一瞬にして全く別の空間に転移でもされたのかと思うほどに、これから訪れるはずだった自分の人生と共に一変してしまった───




───当たり前に続くと思っていたその僕の知る世界は、ごく一部のパズルのピースにさえ選ばれないほどちっぽけで、隔離され守られた世界なんだと知ったその時には何もかもが遅すぎたのだった────

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