◆設定集

 或いは、「続編書けますよ」的なアレ。予想外に好評だったのでお蔵出し。


AMS(装甲機動服)

 外惑星で作業用に作られた装備が軍事転用されたもの。全高3mくらい。

 大雑把に言えば、外骨格+パワーアシスト+宇宙服+MMU(有人機動ユニット)+デブリダンパー(装甲)=AMS

 動力源は燃料電池。補助系として二次電池を搭載。

 メリットは、「有人兵器にしてはコストが安い」ことと、「何処でも活動できる」こと(例外あり)。



試製第三世代AMS『ファブニール』/第三世代AMS『ジークフリート』

 重量1.5t。

 『ファブニール』は『ジークフリート』の試作機。外見上の違いはあんまりない。現在、開発難航中。

 AMSとしては大型の部類で、木星・火星圏の人間からは「低コストが利点の兵器をこんなゴテゴテにするとか馬鹿なの?死ぬの?」と思われているが、そもそも兵器としての運用思想が違っている。

 オーバースペックなのは、多様なオプションのコアとしての運用を想定したため。つまり、戦闘機の操縦席や脱出ポッドの類であるから。……そのため、開発が遅れに遅れ、調達数がガッツリ削られた。 

 しかも、大型化に伴うパワーパックの調達に手間取り、現状、稼働時間に問題を抱えている。他にも欠陥は多い。


 最終的には、単機での軌道制圧を可能とするオプションも検討されているとか。



『マンゴネル』火星対応型

 乾燥重量 0.55t。

 前代未聞かもしれない、名前が本編で出てこない主人公機。木星製。

 原型の『マンゴネル』は、設計思想が良く言えば堅実、悪く言えば古臭い。地球基準では第1.5~2世代相当。あと、重力下での運用を微塵も考慮していない設計。木星は技術力が劣るため、手軽にカスタマイズ可能な設計が行われている。

 主人公機は火星での活動のため改修された局地専用機(マーズ・カスタム)。出処偽装のために火星製AMSとのミキシングビルドが行われている(火星と木星の機体は規格が共通している)。改修項目は主にフレームを補強し、デブリダンパーを削ること。おかげで外見が大きく変わった。それでも此方は1G下では自立すらままならない。


 『マンゴネル』の仮想敵は地球の第2.5世代機。AMSは木星にとっては主力装備ではないので、更新が遅れている。『ファブニール』とは重量階級からして違うので、渡り合えたのはパイロットの腕以外の何物でもない。

 物価等の差があるので正確な計算ではないが、お値段は地球製第三世代の十分の一。





/////NEXT STORY/////

『ファブニール』ウェポンシステム04『ヒルデガルド』


『スプリンガルド』改 

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