SFチックなのぞき

のぞきはドキドキする。ましてや、SF的なギミックと組み合わされたときなんて、そりゃ…………。

のぞき穴は小さい。かの『沈黙の春』の中でレイチェル・カーソンが引いたジョージ・ウォールドの言葉を持ち出すまでもなく、小さなのぞき穴でも、近くに寄ればそこから広い世界が見える。

15センチしかないのぞき穴から向こうを覗き込めば、隣り合う世界が見える。隣り合う世界との危うい関係が、僕らを止まらないワクワクへと誘うのである…………。