形而上学的な表現に敷居が高いと思われる方もいるかもしれませんが、是非、最後まで読んでいただきたい。読了後には必ず、感動と寂しさを感じて、ツェオの命が尽きるまでの旅路に想いを馳せることになるでしょう。
この作品の魅力や評価点は多々あるのですが、個人的にはまず作品全体を包む重厚かつ「カッコイイ」雰囲気が挙げられると思います。独特な台詞回しや地の文を構成する描写といった文字列達が、それぞれこの退廃的…続きを読む
スタイリッシュな終焉の物語です。手の施しようのないくらい終わりかけの世界を旅をする。それだけでも、過酷なことです。旅の目的がとても個人的なものだからこそ、主人公たちの強い思いに引き込まれてし…続きを読む
面白い。しびれる。こういう男性性に満ちた世界ってのは男の人にしかかけないのかなあと思う。おそらく行く手にあるのは破壊であり虚無であり絶望であろうと思うわけだけれど。ほろびゆく世界に唯一残された希望…続きを読む
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