第8話 ゴーレム

主に砂や石によって造られた、人造型のモンスター。

人間の姿をしており、作成者の命令通りに動く召使い的存在である。

近年では単なるモンスターでなく、「魔法的に作られた存在」として重要人物になる場合もある。


・体格

作成者によるが、大体成人男性から数mくらい。

大きな腕と脚を持ち、肉体労働に優れる。

額に核となる札が張られている場合もあり、それが弱点でもある。


・脅威度 中

人間の姿をしているものの生物的な急所はないので、粉々に破壊するか、魔法的な核を破壊しなければ止まらない。

そのうえパワーと持久力にも優れるため、接近戦は危険である。

多彩な亜種がいるが、亜種によってはさらに危険度は上昇する。

特に素材がミスリル等強力な素材である場合やサイズが極めて大きい場合、時にドラゴンに匹敵するモンスターとなる。


・生息数 稀

ゴーレムの作成自体が高度である上、作成に手間がかかるので数は少ない。

食事や呼吸が必要でないため、一見生物が生きていくのに適さない環境でも、潜んでいることがある。


・文明度 低

与えられた命令を実行するだけの存在であるため、知性を持たないケースがほとんどである。

反面、作成者によっては高度な自我を備える場合もあるが、稀である。


・特殊な個体

非常に多くの亜種がいる。その中でも、特に著名なものを紹介する。

フレッシュ(ロトン)ゴーレム 死霊術師によって腐肉と皮で造られる。毒を持ち、棘や骨で武装している。

アイスゴーレム 氷から造られ、冷気や吹雪を武器にする。寒冷地で用いられる。

ミスリルゴーレム 魔法的な金属で造られる。非常に高価で、魔法に強い耐性を持つ。


ゴーレムはユダヤの伝説にある歴史的に長いモンスターです。にもかかわらず、今日でもその本質はほとんど変わっていません。

これまでも欧州の神話に影響を与えてきましたが、最近では自我を持つゴーレムも増えてきました。さらにSFも含めれば、まさにその影響力はモンスター界でも随一と言えるでしょう。

なにせゴーレムがいなければ、古典的ロボットもいなかったのですから。

 

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