悪魔でヒトの仔。

ベルディア

悪魔も生き物、ですよ?


何だか今日は風が強い…

早めに仕事を切り上げよう。

そんな事を思いながら僕ベルディア・ヴァイスは庭の手入れを愛用している2本の刀を手馴れた手つきで扱う。


「うん、今日はここまで。。」

『ベル姉さん、風が強くなってきたので洗濯物はこちらでしまっておきました!』


子犬のような可愛らしい笑顔で僕に話し掛けるこの子は僕の“▓▓違いの妹”シオン


『最近は寒くもなってきたので早くお屋敷の中に入りましょ?主様もベル姉さんをお待ちしてますよ』

「わかった、そちらに向かうから先に行っててほしい。僕は少し部屋に行って刀を置いてくるから…」


シオンは頷き屋敷の中へ入っていく

小さな背中が屋敷へ入っていったのを確認してから

僕は部屋に向かった。


ドアをあけ手紙や書類で少し散らかった机を片し、ベッドの近くに刀を掛ける。

シオンと主の元へと歩いた途端に目眩が襲う

「うっ…!?」思わずベッドへ腰掛けてしまった。

「(なんだ…こ、れ…。)」


そのままベルディアはベッドへ

横になってしまい深く短い夢を見ることになる。


ーーオギャーオギャー!ーー

目を覚ましたと思った途端に

耳にしたのは赤子の泣き声…誰だ、この子は……僕?


聞こえた赤子の泣き声は

ベルディア自身が発していた声だった。


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